戦闘狂?いいえ召喚士です
テト
第1話 ゲーム機もらいました
「暑いな」
今は7月。後一週間とちょとで夏休みだ。
俺は今屋上で幼馴染の
「で俺を呼び出した理由はなんなんだ? 光輝」
「少し前にさ、新作ゲームのβテストに応募したのは覚えてるだろ」
「ああ、かなり無理やりだったからな。覚えてるよ」
少し前に光輝たち3人が新作ゲームβテストに応募するの手伝ってくれと言われ手伝ったことがある。手伝いが必要な理由? ただ単に俺のリアルラックが高いから申し込みボタンだけ押してくれ。と、頼まれたのだ。そんなにリアルラック高いとは思わないんだがな。
とまあそんなことがあって無事3人ともβテスターになった。(俺は応募していない)本当になれたんだな。確か倍率めっちゃ高くなかったか。みんな俺に感謝していたが恐らくたまたまだろう。
明日からそのゲームの正式サービスが開始される予定だ。
「それでそのβテストで良い成績を取れてな。景品としてゲーム機をもらったんだけど、あいにく俺ら全員このゲーム機は持ってるんだよな。というわけでもらってくれないか
「お前それ本気で言ってるのか? 大体景品なんて普通他の物選べるたろ。選べる中でゲーム機にしてそれを俺に上げるってそれただ単に一緒にゲームがしたいだけだろ」
「やっぱ、バレたか」
「バレバレだ。大方、美月と春香にそう言えって言われたんだろ」
そう言って2人を見る。
「そこまで分かちゃうとつまんないわね」
「やっぱ速攻でバレたか。まあ、お兄ちゃんだしね。しょうがないか」
案の定というかやはりというか予想通り2人が光輝に言わせたようだ。あと春香、俺だから何だと言うんだ。
「サービス開始って確か明日だろ。なんで今頃になって言うんだ。景品なら春香のが先週届いてたし、ゲーム機だけ遅いなんてことないだろ」
「いやほら、最近期末テストとかで色々忙しかったしさ。テスト期間中にゲーム渡すのはどうかと思って」
「そうかそうか。……で本当は?」
「渡すの忘れてただけだな」
だろうと思ったよ。大体光輝は、そう言う気遣いができるタイプではないし、さらに言えば忙しいのは成績の悪い光輝だけである。
「というわけでほらこれ」
美月が背中に隠していた紙袋を渡してきた。
……ずっと隠し持っていたのか。
中身は3人がβで受かった最新ゲームのVRMMO【
「とりあえずゲーム機を学校に持ってくるなとだけ言っておこう」
そう言って俺はまた弁当を食べ始めた。
◇
所変わって学校が終わって自宅に帰ってきたところだ。
「お兄ちゃん今日の内に初期設定しといてね。15分くらいで終わるから」
「分かった」
その言葉を聞くと春香は2階の自室に消えていった。
さて、やりますか。
春香を追いかけるように2階の部屋に入りVRギアをパソコンに繋ぐ。
そしてヘルメット型のVRギアをかぶって電源を入れる。
『これから初期設定を開始します。しばらくそのままでお待ちください。』
確かこの時間は脳波と顔のスキャンを行っているんだったか。
結構時間掛かるんだな。
『顔のスキャンが完了しました。次に名前と性別を教えてください』
「名前は暁 龍也。性別は男だ」
『アカツキ リュウヤ様。性別は男でよろしいですか』
「はい」
『初期設定が終了しました。これから何をなさいますか。』
「ソフトのインストールを」
『ではソフトを入れてください』
いったんVRギアを外しソフトを入れもう一度かぶる。
『【Only Life Fantasy World】通称OLFWをインストールしますか』
「はい」
『インストールを開始しました。完了まで後約2時間です』
その言葉を聞いて俺はまたVRギアを外し部屋を出て夕飯の支度をした。
家は父が海外出張に行くと決まったときに母もついて行くと言い出して、現在は俺と春香しかいない。そして春香は調理をすると必ず
……ゆでるだけのパスタですら
「お兄ちゃん初期設定やった?」
「ああ、今ソフトをインストール中のはずだ」
その後夕食を食べてテレビを見てそろそろ寝る時間なので、部屋に戻りインストール状況を確認。
インストールは終了していた。
それでは明日からさっそくやることにしますか。それではおやすみなさい。
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