止まらないで

第1話なんで、、、

「キィィィィーーン！」

体が大きく揺れた。

「何だよ、こんな所で」僕は小声で呟いた。

周りの景色はもういつもの駅の近くだ。空にはいくつもの星が輝いている。もう11時になる頃だった。今日は姉の誕生日なんだ、いつもは冷たい態度をとっているがもう明日は大学受験だから、受かったら家を出ていく。だから、今から恩返しをしようと思っていたんだ。

「受験前にバイトするなんて馬鹿なの？」なんて言われたりした。でも、しょうがないだろ？お小遣いなんて貰ったことないんだからお金がないんだよ。でも、姉に

「姉ちゃんの誕生日のために金貯めてるんだよ」なんて言えるはずもない。でも、やっと姉に恩返しが出来る。早く帰らないと日にちをまたいでからなんて、僕は嫌だ。

---だけどこんな事になるなんて、、、