第25話 すいせい
僕は彗星、欠片の子。
生まれは宇宙、育ちはカイパーベルト。名乗る名前は無いけれど、何時かは誰かに付けてもらいたい。
漂う仲間に別れを告げて、暗い宇宙を駆け抜ける。
氷の鎧を身に纏い、ただあてどなく、一人旅。
僕は彗星、光の子。
アクセサリーはガスの尻尾とイオンの尻尾。
二つの尻尾をたなびかせ、今日も宇宙をひとっとび。
木星圏に別れを告げて、目指すは青の地球なり。
僕は彗星、宇宙の子。
ぐるりと回って、いざカイパーベルト。
行きはよいよい、帰りは辛い。
まっててね、僕の兄弟たち。いつか必ず帰るから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます