応援コメント

第4話 おもいあめ」への応援コメント

  • 雨が降る場所の焦点を動かし、「思い」「重い」「想い」の3つの要素に分けているところが面白いと思いました。

    最初読んだ時は、暗い感じの詩だと思ってしまったのですが(「重い」という言葉の先入観でそう読んでしまいました)、もう一度読んでみると最後には雨が上がり晴れ渡った空を見上げている感覚になりました。

    それで明るい詩なのだと気づいて、「重い雨」のところに戻って考えてみると、もしかしたらこの雨は「負の感情を洗い流してくれる雨」なのかもしれないと解釈が変わりました。

    読むたびに雨の見方が変わって面白い作品だと思いましたが、作者であるまほろば様は、どんな風に思ってこの作品を書いたのでしょうか。

    作者からの返信

    yuri 様
    応援、誠にありがとうございます。
    直ぐにお返事ができなくて、申し訳ありませんでした。

    この詩における雨、とは。
    三次空間世界内の全ての存在が有する心に積もった『おもい』、という解釈です。

    『世界』に降る思いの雨(心)は、時に大地を潤す希望の雨かもしれません。
    ですが、止まずに振り続ければ川は氾濫し、水害が起きます。その瞬間、思いは世界にとって害に変わります。

    『私』の頭上に降り続く雨は、絶えず降り続けて衣服を濡らし。
    雨水を吸った衣服はやがて重くなり、私の動きを鈍らせるでしょう。それは私個人だけでなく、他の誰かも。

    『あなた』に降る雨は。
    その人にとって、とても重要な雨(おもい)で。
    それはいつか、大きな虹を描き出すんだよ、だから上を向こうよ、という内容です。

    誰かが誰かに向ける『おもい』は時に利にも害になります。
    個人の『おもい』は時に重くのしかることもあるんです。
    それでも、あなたの『おもい』はけっして悪いものではないんだよ、という思いからこの作品を書きました。