市の底

外山

登場人物・舞台設定・梗概

<登場人物>


モイラ:父は母に殺され、母は刑務所。よって、稼ぎがなくなり施設に預けられるが、脱走。その後、娼婦になった。下流階級出身。自身の不運な人生は、スラム出身という境遇によるものだと考えている。


セシル:モイラの友人。施設で知り合い、一緒に脱走し娼婦になる。施設という与えられた環境から「脱走」したことに満足感を覚え、自分の力で稼ぐことができれば充分だと考える。


プリンセス:昔モイラがいた娼館での先輩。最終的に事件を起こし逮捕されるものの、事件を起こせる強さはモイラの憧れである。


ルーン=バロット:セシル同様に一緒に施設から脱走したメンバーの一人。モイラからしてみれば「金持ちに拾われた幸運な人間」で、棚から牡丹餅的に自由を手に入れたと思われてる。


ママ:モイラが最後にいた娼館の店主。


モイラの母:薬に溺れて、夫を刺し殺した。


モイラの父:死に際、モイラに「銃」を渡す。



<舞台設定>


マルドゥック市。格差社会で、金持ちは沢山金を持っていてとっても裕福だけどスラムも発達してる。モイラが子どものころいたのはスラムだが、現在はそれよりはいい家に住む。



<梗概>


モイラの母は、ドラッグに溺れ父を殺し、刑務所に収容される。それからモイラは施設に入所させられる。モイラは「施設に居るのは自分の選択でない」と思い施設を脱走し娼婦になるも、まだ自分は何かに流されていると感じてる。10年の時を経て釈放され母は帰宅する。しかし母親は正常などではなく、暴れ回り、交通事故の果てに病院に搬送される。これ以上何かに運命を定められたくないモイラは病院に赴き、眠っている母親に銃を向ける。しかし、その罪を背負う勇気がなく、モイラは引き金を引けないまま膝から崩れ落ちる。

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