ヤンデレはお好きですか?

水無月 深夜

第1話

いきなりだがみんなは『一目惚れ』を感じたことがあるか?した事があるじゃなく感じたことだ


『一目惚れ』とは一目見ただけで一瞬にして惚れてしまう、又はその人に夢中になってしまう、言葉のまんまの意味だ。


俺、高橋 計都(たかはし けいと)は高校1年の頃にある女の子に一目惚れしてしまった


しかし、それが最悪の人生の始まりだとは知らなかった...


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よし!今日は入学式だ、中学校時代の友達とは別に新しく高校の友達をつくろう、それ以上に彼女をつくりたいな〜」


ある日の朝、天気は快晴だった

俺、高橋たかはし 計都けいとは布団から出て新しく通う高校の制服に着替えていた、今は俺と母親、親父の住む一軒家で俺は二階の部屋だった、すると1階から


「計都〜、朝ごはんよ〜」


母親の声だった


「分かった〜、いまいく〜」


俺は返事をした、そしてブレザーも着て準備が終わり、スクールバッグを片手に持ち階段を降りた、そしてリビングのドアを開けた


「おはよ〜」


俺は朝の挨拶をした


「おはよ、計都」


「おはよ」


母親と既にスーツを着て先に朝食を食べていた親父が新聞を読みながら挨拶を返した、俺は親父と向き合う形で椅子に座った


「今日は入学式ね、楽しみだわ」


「すまんな計都、行けなくて」


母親は楽しみにしていた、親父は仕事があり行けなくて新聞を机に置いて手を合わせて謝った


「別に大丈夫だよ親父、母さんがいればいいから」


「本当にすまん、その、なんだ今度埋め合わせするから」


親父はとても優しかった、昔からそうだった、俺が子供の頃にボール遊びで窓を割ってしまい、その時に親父は


「やっちまったものは仕方がない、今度は気を付けな、さぁ早くママに見つかる前に片付けるか」


と言って笑いながら俺の頭を撫でた、どんな時でも親父は優しかった、俺は大人になっても親父みたいになりたいと思っていた


「はい、できたわよ計都」


「ありがとう、いただきます」


俺は母親が目玉焼きを持ってきたのでそれを食べながら3人と一緒に楽しく朝の会話を楽しんだ


「いってきます」


俺は靴を履き立ち上がり母親の方を向いて言った、親父はもう先に仕事に行ったらしい


「いってらっしゃい、私はあとから行くから」


「分かった、待ってる」


俺は玄関を出た


高校までは家から自転車で駅に向かい、駅から2駅目を降りてそこから数分歩くだけで着く


俺は駅を降りて高校に向かって歩いていた、周りにはスーツを着た社会人や同じ制服を着た生徒もいた


『これから毎日のようにここを通うんだな、ワクワクしてきた』


俺は心を踊らせて高校の正門に着いた


「ここが俺の通う高校か、大きいな」


俺は正門から高校を見上げていた、パンフレットでみた校舎と一緒だったが実際に見てみるとびっくりするほど大きかった


『ん?』


俺は自分が来た道とは逆の道から来た同じ高校の制服の人混みの中からある女の子に目が止まった


『綺麗だ』


見た瞬間に全身に電気が走ったような感覚に襲われた、一目惚れだった


女の子は人混みの中に紛れていたが周りとは違うオーラを放っていて、黒髪で長髪、顔からお尻まで全てのパーツが整っており、まさに美人そのものだった


すると、俺と目が合った、女の子は俺と目が合った瞬間に向こうは微笑み、正門を抜けていった


俺は微笑み返すことができずに見とれてしまっていた


『はっ!俺は何をやってるんだ、第一印象がキモすぎるだろ俺!』


俺は我に返り見つめていたことを後悔したが


『あの子に告白しよう、絶対に成功してやる!』


俺はそう誓った


そうこの誓いがまさか俺の悲劇の始まりだとは知らずに...

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