「34*ニウヒメの復讐」の神社

等彌神社

奈良県桜井市/式内小社/旧県社

明治時代までは能登宮。上社(上津尾社)に大日霊貴命、下社(下津尾社)に八幡大神、春日大神を祀る。上社の祭神はニギハヤヒ、またはトミビコという説もある。社伝で、元社地は能登山の山頂にあり、山崩れで現社地に移したと伝える。神宮内宮の鳥居が譲られる。


登彌神社

奈良県奈良市/式内小社/旧村社

東本殿に高皇産霊神、応神天皇(誉田別命)、西本殿に神皇産霊神、登美饒速日命、天児屋命を祀る。社伝で、登美(トミ)氏がニギハヤヒの居住地の白庭山に夫妻を祀ったと伝える。登美氏はトミビコの後裔と考えられるが、祭神に登美饒速日命の妻神・登美夜須毘売(三炊屋媛)の名は見つからない。

また、長弓寺(奈良県生駒市)にある伊弉諾神社は、式内社・伊射奈岐神社の比定社であるが、登彌神社という説もある。


狹井神社(狹井坐大神荒魂神社)

奈良県桜井市/式内小社

大神神社の摂社。狹井坐大神荒御魂神社といい、大神荒魂神を祀る。境内に三輪山の登山口があり、疫病(疫神)を鎮める。ゆえに大神神社の元社という説もある。


添御縣坐神社

奈良県奈良市/式内大社・論社

別称を三碓(みつがらす)神社といい、もうひとつの論社は奈良市歌姫町の歌姫神社。建速須佐ノ男命、武乳速之命、櫛稲田姫之命を祀る。本来の祭神は武乳速之命だけで、トミビコ(那賀須泥毘古/登美能那賀須泥毘古/登美毘古/長髄彦)と言われる。

生駒山東麓の当地は、かつて添下郡鳥見郷(登見郷)で、トミビコの本貫地。のちに、九州南部の海人族和珥(和邇)氏の枝氏の小野氏が治めた。小野氏は後裔に小野妹子をはじめ、小野篁、小野道風、小野小町などがいる。小野氏が奉じた神社。

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