三十一フル(みそひとふる)

@hasegawatomo

第1話 夕日を蹴る その1

Ⅰ:猫のあくび

Ⅰ-1:海を望めば


日曜日BGMの雨音はさらりと軽く我時を忘れ


海を遠く遠く望めば反転すわたしは空へひとっ飛び


打ち寄せる漣唄う春の浜ヤドカリ達は静かに踊る


日を重ね遠くなりゆく思い出の薄れゆくこと確かだけれど


笹の葉のかすれる音に誘われてキミは駆け出す七月七日


暗色になりゆく浜辺で夕涼み一番星は我の目の中


帰り来る漁船の音を遠く聴く我は港でウミネコと待つ


朱色(あかいろ)の金魚の尾のゆれるよう夕日は沈む海の彼方へ


水平線埋め尽くしている漁火の遠煌めき強き輝き


ココカラガソラココカラガウミカモメの水兵水平線指す


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る