《◎1周年記念SS◎ ~8分20秒で分かる道連れフロンティア [王都・アルカドア編] ~ 》
(第九部 マジック・ショーの黒幕 ~アルカドア襲撃開始~)
楽しい学園生活を送っていたわけであるが、何事もなかったわけではない。
学園に突如現れる魔物の群れ、そして巨大怪獣を引き連れた謎の少女。更には王都を脅かす謎の組織の存在……騎士団の動きといい、学園の反応といい、明らかに空気では穏やかではなかった。
そしてついに……悲劇は起こった!
アルカドアより放たれた驚異の刺客達! 学園は今、地獄と化した!
突然の事件により学園は一時期の封鎖が決定。騎士団と学園の面々も本格的に、この事件について乗り出すこととなったのだ。
そして、その魔の手は小僧たちの前にも現れた!!
両手にカギヅメ! そして謎のマスク! もう見た目からして怪しさ全開のヤバイ奴を前に交戦! 圧倒的な力を前に苦戦こそしていたが、そこへ颯爽と私、参上!
あっという間に人形を炭に変えてやったわ。
あの人形の正体は何者だったのか。そして、人形の正体などを悟るべく小僧たちと接触する騎士団! そして、何か最近になって何でも屋に押し掛けてきた謎のアグレッシブ爆弾魔の女性!
ああ、うん。忘れていたわけではないぞ。興味がないだけだ、うん。
アルカドアの牙は……目撃者である小僧たちに、向けられたのだ。
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(第九部 マジック・ショーの黒幕 ~人形計画~)
目撃者である小僧たちを始末するために、人形の開発者である研究員が手に取った行動は……コーテナの友人であるルノアを人質とし、人知れない場所で暗殺する作戦だったのだ! なんて卑劣な奴だ! 許さん!!
当然、あの少女を助け出すためにラチェットとコーテナは人知れず研究員の元へ向かう! そして、交戦したわけだ。
後から話を聞きつけ参上した、スカルと学友たち。しかし、彼らの前に立ちはだかったのはアルカドアの面々ではなく、それは本来味方であるはずの”学園のナンバーワン”達であったのだ。
助けに入ろうとしない学園ナンバーワンの面々。苛立つ一同。
混沌とした状況の中、突破口を見つけた小僧達であったが、苦肉の策による強行突破で全員大ピンチ!
……その時、不思議なことが起こった。
小僧の体が光り出し、謎の人形を仕留めて見せたのだ。
その後、研究員は自爆。
自爆に巻き込まれたコーテナは重傷。
そして、小僧もまた、心に傷を負うこととなる。
何せ、彼が殺した人形の正体は……行方不明になっていたという”クロの父親”だったのだ。
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(第九部 マジック・ショーの黒幕 ~真実~)
小僧は少女にこの一見の事を黙っていたようだが、空気の読めぬ者達は真実を伝えてしまった。小僧もまた、正直にあの一件の事を話すこととなった。
当然、最初はひと悶着あった。だが、彼女もまた、小僧の苦しみを理解していた。感謝と憎悪、どうにもならない感情に板挟みになった少女は……小僧のぬくもりを受けることでしか、癒すことなど出来なかった。
学園のナンバーワンの面々。少女にすべてを話した張本人であった。
当然、真実を知った一同は怒り狂った。こんなことをする必要があったのかと……いずれは分かる事ではあった。だが、こんなタイミングでと。
そこで、彼女らから放たれた調査の真実。
それは……”ラチェットの正体”について。
彼はかの”魔王”の器となりえる存在である可能性。そんな一説だったのだ。
だが、彼がここへやってきてから妙な異変が起きたのも事実。魔力も何もない彼が何故魔法を使えるのか、その謎全てが彼という存在への疑いをかけたのである。
騎士団もまた、彼を調査している。
この一連の行動もまた……彼の正体を探るための実験であったのだ。
小僧は歩き出した。
全ての根源。アルカドアへと。
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(第九部 マジック・ショーの黒幕 ~アルカドア壊滅~)
施設に足を踏み入れた小僧は、暴走族の妹である”エグジット”の元へと向かった。
悪趣味な実験、すべてに対しての憎悪を彼女にぶつけ、解答次第では組織を潰すと宣戦布告。あそこまで怒りを露わにした小僧は早々ない。
人間、怒りが頂点に達した時、一周回って体が落ち着きを見せるとはよく言ったものだ。抑揚のない声が、その体の中の狂気を体現しているようであったな。
しかし、エグジットは実験内容を耳にした途端、大激怒。
そんな実験をアルカドアがするわけがない。冒涜であると……まるで、事の一連について何も知らないような口ぶりであったのだ。
そこでついに真実が語られる。
王都で起きた事件の全てが”一人の研究員の陰謀”であったこと。そして、その刺客達による攻撃が、その陰謀の最後の段階を意味していた。
エージェント、騎士団。そしてアルカドアの面々に小僧達。
ついに、黒幕との決戦へと洒落こんだのだ。
黒幕に辿り着いた小僧は全ての計画を聞きだした。
”魔人化”。魔物の生命力を人体へと送り込み、人間を超越した未知の存在。神にも等しい存在になろうという、実に浅い人間らしい計画であったな。
黒幕である研究員はドラゴンを吸収し、魔人化。王都の人間全てを自身の下僕とし、新たな王国を作り上げようと画策していた……早い話、世界征服だ。
死闘の末、小僧達が勝利をおさめ、アルカドアは壊滅へと追いやられた……。
小僧の謎、そして行方不明となった魔族。
アルカドア事変は幕こそ閉じたが、まだまだ解けきれない闇がある。
そして、私もまた。
この事変の合間にて……”大きな存在”を感じ取っていた。
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さぁ、いかがだったかな! 今回の王都編の振り返りは!
『おおざっぱすぎてわからねーよ!』という奴はもう一度見直せ! もしくはこの企画と台本を用意した”おじさん”に苦情を叩きつけよ! ハガキを段ボールで何通か送れば、それだけで十分なダメージとなる! 処理が大変だからな!
あと、何故8分20秒かと言うと、それは例のおじさんが実際に朗読した際に測った時間だそうだ!ことのつまり、人によって個人差は生じるので、『10分以上かかったぞ!嘘つき!!』と思った人は、その例のおじさんに苦情の年賀状を送ってやれ。正月出勤の彼(2019年現在)には効果的面だぞ。
いよいよ、物語は王都編の終幕へと入る。
道連れフロンティア、少年少女の冒険はまだ終わらない!
これからも、我々の活躍を見逃すなよ!
お相手は道連れフロンティアの看板娘・アタリス様でした! 本編でまた会おう、愚民共!!
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