☆ ラチェットのこれまでの冒険(ストーリー確認)⑥ [第9部まで(後編)] ☆ 

 アルカドア事件 まとめ 後編


1998/09/22① 後日、コーテナは医療施設にて一命を取り留める。何でも屋スカルの自室にて安静を言い渡され、ラチェット達はその看病へと回っていた。アクセル達も見舞いへとやってきたが、ラチェットは”クロ”だけを追い返してしまう。

(その後、フェイト達の口からクロへ『父親はアルカドアの手によって洗脳された改造人間に。その活動をラチェットが停止させた』事を告げる)


1998/09/22② それから少しの時間。再び訪れたクロに観念し、時間を割くことに。そして、クロ本人の口からラチェットが隠していたことを話されて論争に。

 クロの父親を殺した罪悪感に駆られるラチェット。そして『父親を救ってくれた事』に対し感謝しないといけないはずなのに『父を殺したことへの恨み』と板挟みになってしまい苦しんでいるクロ。二人は言い争いの末、互いに謝罪し、和解する。

(その間、様子を見に来たアクセル達がフェイト達と遭遇。ラチェットの正体を探るためにこの一連の出来事を仕向けた事を知りアクセルが激昂する。その後、フェイトの口より『ラチェットへかけられている容疑』をしらされる事になる)


1998/09/22③ 夕刻、コーテナにクロ、そして仲間を散々傷つけられたラチェットはついに暴走。怒りの赴くまま、魔道書を片手にアルカドアへと突入。

 幹部の一人であるエクジットへ尋問を仕掛けるが、尾行していたアクセルに止められる。話し合いの末、この一連の事件は”アルカドアの一科学者による陰謀”であることが判明する。直後、ついにクーデターが開始される。


1998/09/22④ クーデター発動。研究者ウィグマ、そして協力していた魔族の手により無数の殺戮人形と魔物がアルカドアへと放たれる。アルカドアへと張り付いていた精霊騎士団とエージェント一同がその対処へと移る。

(同時刻、一向に帰ってこないスカルはアタリスに一言を受けアルカドアへと向かう。この長きにわたる恨みを果たすため、オボロも彼へとついていく。アタリスも何やら感じ取ったらしく、その場を後にした)


1998/09/22⑤ アルカドア地下研究所にて、ラチェット達がウィグマと遭遇。魔物の出現、殺戮人形の放出、そして謎の研究。その全ての真相である”魔人化計画”が本人の口より言い放たれ、その成功作第一号として、ウィグマ本人が魔物のドラゴンを吸収。魔族の究極生命エネルギーを得た”魔人”へと変貌した。


1998/09/22⑥ アルカドアにて発生するクーデター。巨大殺戮人形と遭遇したスカルとオボロ。無数の魔物達を相手する精霊騎士団。協力する魔族を追うエージェントとフェイト達。その最中、アルカドア研究所の最上階にて最終決戦が始まる。

 ラチェットとアクセル、そして途中で加担したエドワードが総攻撃するも全く歯が立たず、次第にアクセルは再起不能にまで追いつめられる。


1998/09/22⑦ ラチェット、再び覚醒。

 またも謎の光を放ち、全く歯が立たなかったはずの魔人ウィグマを一撃で一掃。気を失ったラチェットは精霊騎士団の手により回収され、医療として身体チェックを行った。魔族の力らしきものは無し、それどころか魔力もない普通の人間であることが判明した。だが、彼が何故、魔法が使えるのか疑問と謎が深まる。


1998/09/23⑧ ラチェットが目覚め、コーテナも完治。オボロは事実上の無期懲役を言い渡され、罪滅ぼしと恩を返すために何でも屋スカルへと就職。また、何事もない平和な日常へと戻っていた。




 しかし。

 アタリスの口より……更なる”戦いの予感”が告げられていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


<アルカドア事件 単語 関連人物 データベース>


〇ウィグマ・レファーミンド

 御年六十の研究員。若き時より数多くの研究にて評価されていたが、その興味の矛先は、今もなお進化を続けている”魔物の生命エネルギー”へと目をつける。だが、その研究はあまりにも無謀かつ非人道であると告げられ、無能の烙印を押される。

 自身を見下したこの世界を見返すために数十年以上の違法研究の末に魔人計画の実行にかかったが阻止される。アルカドア施設周辺にて気を失ったところを回収され、現在、S級特区の特殊監獄へと投獄された。


〇ノァスロ・ファルシー

 ウィグマの部下。魔人化計画の全貌を知っていたかどうかは不明であるが、彼の研究に加担していた。本人曰く、自身の研究が未来永劫、革命として残る事を望んでいたらしく、彼女が開発した”人形計画”はその一つであった。

 ラチェット達の手により人形たちは全滅させられ自身が追い詰められるも、研究の段階は最終ステージまで行き渡り、記録も十分に残されたことを知ると自爆。未来永劫、自身の名が残ることを信じて、その身を一つ残らず消失させた。


〇ゲッタ・ポルトッテロ

 同じくウィグマの部下。毒や酸など、人間にとっては害となるエネルギーを秘めた蟲を研究している研究員であったようだが...魔物の研究を応用し、モルモットである害虫を巨大なモンスターへと変貌する実験を行っていた。

 事件後は行方不明。フェイトの口より、異常な戦い方を見せていたとされるが……その肉体に何やら”細工”をしていたのは明白である。


〇ィユー&サーフェイス

 ウィグマに協力していた魔族。

 協力していた理由は不明。事件後、姿をくらました。





●魔人化計画

 底を知らない魔物の生命エネルギーを人間へと組み込み、人間を越えた生命体となる。人形計画及び死兵のデータにより、無限の洗脳術と魔族のエネルギーを駆使した戦闘能力。これを応用し、王都全員の人間を魔人に変え、自身を王とした帝国を作り上げるというもの。

 行方不明となっていた人間はウィグマの手により、魔物と強制的に融合させられた、失敗作のキメラとなっていた。



●死兵[デッドマン]

 魔人化計画の発動を可能とさせるために、ノァスロが手掛けていたプロジェクトの一つ。自身の脳内に魔導書の一部を組み込み、その魔導書の別の一部を組み込んだ人間を意思のままに洗脳する”人形計画”の次の段階。

 人形とする標的を”意識も痛覚も何もない死体”へと変える事により、万が一の精神混乱や肉体一部破損による人形の戦闘続行不可能を全くの無と変えたモノである。人形には”魔物の生命エネルギー”の一部が組み込まれていたようである。

 

 このプロジェクトの発端である人形計画。このプロジェクトの一片を他の人間に売り渡していたのは、洗脳の成功率を確認する”データ”を得るため。およそ5人近くの人間の手に渡ったようだが、現在もその行方を追っている。



●アルカドア修復

 あの事件以降、アルカドア施設は閉鎖され、負傷した研究員達は保護。どの被害者もウィグマの所業を知らなかったようである。現在、アルカドアにて進行された”すべてのプロジェクト”が、念のため精霊騎士団より”停止”を言い渡された。






 以上、報告である。

 このデータは騎士団、及びエージェントのみのものとする。口外は禁止。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る