《[魔法世界クロヌス 文化の教科書①]》


PAGE.01「魔法世界クロヌスについて」


 簡単な話でいえば異世界である。

 1998年。それなりに長い”魔法世界歴”を辿っている。


 1000年より前に存在していた”古代人”と呼ばれる存在により……魔物に対抗する手段、魔法と魔導書などのマジックアイテムが生み出され、以降、その魔法の伝達や発達を繰り返し今に至っている。


 魔法世界歴は現在1998年という歴史を刻んでいるが、1998年前にも人類は存在したかどうかは謎に包まれている。

 少なくとも、1998年前における人類の遺産は今もなお、発見されていない。


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PAGE.02「魔族界戦争 その1」


 魔法世界歴1000年以前より、クロヌスの存在を脅かしていた【魔族】と呼ばれる文明と人類の全面戦争の事。

 古代人は魔族界と呼ばれた世界から現れた魔族達に対抗する為、魔法とマジックアイテムを生み出し、改良を続けてきた。


(この魔族界戦争の時代を生きた人類の事を古代人とカテゴリーする。)


 その戦争は1000年という実に長い期間行われ続けていた。長い戦いの末、人類側は勝利し、魔族界は事実上の壊滅となった……しかし今もなお、魔族界の残存勢力や生き残り、そして末裔などがこの世界に蔓延っており人類の脅威となっている。


 ここ最近では魔族の繁栄や暴乱が激しいとされているようであるが……?


 魔族界戦争についてはまだ詳しい情報があるようだが、そのことについては情報が入り次第ここに記録するものとする。



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PAGE.03「魔導書」


 人間が魔法を使うために使用するマジックアイテム。

 魔導書には一冊につき一つの魔法が記録されており、多種多様の魔導書がこの世界に残されている。数億冊にも近い古代人の魔導書が発見されているが、今もなお、発見されていない魔導書もあるとされている。


 古代文明より遺されている魔導書の他にも……現代の魔法使いたちの手によって、簡易的に使用できるように量産されたタイプの魔導書も存在する。

 1998年のこの時代には後者を使用する者がほとんどとされている。


 魔導書は”解読”と呼ばれる行動を脳裏で行うことにより契約を完了とし、使用可能となる。


 人間は数冊の魔導書を解読することが可能ではあるが……それには、適した魔力の量や頭の切り替え能力に演算能力など桁違いの能力が必要となる。4冊掛け持ち出来たとなれば天才の仲間入りだ。


 古代人の文明時代に発見される魔導書は解読がかなり独特で難解と言われている。(現代のタイプの量産型を使う人物が多い理由がこれ)。


 最近の量産型のタイプの魔導書には、”物体を動かすためのコア”として運用する利用方法がある。


 分かりやすくいうなれば、車でいう【エンジン】であったり、電子機器でいう【電子基板】であったりなど。この世界でいう電子機器みたいな存在は主に魔導書によって稼働しているもの。


 勿論、動かすモノ次第で使用する魔導書は変わってくる。

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