第10話 俺の夢の話

この話は飛ばしてもいいよ。



俺の夢の話をしよう。これは俺がまだガキの頃に見たものなんだが、今にして思うと夢じゃなかったかもしれねえ。


だってあまりにもリアルすぎたから。


その日俺は親に連れられて車の後部座席にいた。そんなに広くない車の中で、しかも買い物帰りだったのか、後部座席には色んなものが置かれていた。

俺はそんな中で何をするでもなく、窓の景色を見たり、買った飲み物を飲んでたんだ。


ふと、目線をあげたんだ。何気なしに。


バックミラー。車の後ろを映す鏡。そこにあるものが映ってたんだ。


マクドナ〇ドのドナ〇ド人形が。


近くにあったのが映ったのかな、と俺も思った。だから興味を失くしてまた飲み物を飲んだ。

そして視線をあげたら……まだ映ってた。

「ん?」

そのとき気付いたんだ!近付いてきている!確実に!しかも・・・・・よくみたら走ってるじゃないか!


「あっはっはっはっは!!」


笑い声がここまで聞こえてくる。CMとかで見たあの声。

「あっはっはっははっ!!」

両手を振って!足をばたつかせて!走りながらこっちに近づいてくる!

怖くなった俺は後部座席にあった色んなものを投げた。買い物かごにあった野菜やら肉やらバスケットやら色んなものを!

「あっはっはっはっは!!」


それを全部走って躱す!しかもこっちに近づいてくるスピードは全く緩まない!

時速は……70キロ以上出ているのに!

そしてそいつはやがて俺の窓のところまでくると言ったんだ。



「やあ」



そこで俺が目を覚ましたのさー!以上、俺だけが笑える話でしたー!もし怖がらせたとしたらごめんねー!(笑)

ははは、夢の話なんだけど「何か話して」と言われたときに使える鉄板ネタなんんでつい話しちまったー!ごめんー!まあ、ホラー的なやつも笑いに使える場面もあるので、ここは許してくれ!

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