アマチュア探偵団 JSだけど探偵です!
パーキング
プロローグ
私こと、小鳥遊サヨは学校で浮いています。
超能力で宙をフワフワと漂っているとか、そういう物理的な意味でなく、孤立しているのです。
世間ではそういった人達の事をボッチと呼ぶのだそうです。
ボッチの語源は独りぼっちから来ているようで、語感からうっすらと不名誉な匂いが漂っていて、私は好きになれません。
しかし、好むと好まざるに関わらず、現に孤独な人間にはボッチというレッテルが貼られるのが習わしで、私は小学五年生という若輩でありながら不愉快なことに、この称号を頂戴していました。
しかし、そんな私にも友人と呼べる人間はいるのです。
とあるインターネットの掲示板で知り合った二人の少女。
匿名が原則の掲示板において、私が相手方を少女だと認識しているのは、ビデオ通話で毎日のように顔を会わせて話しているからです。
彼女達は私と同じように学校で孤高を貫き、ボッチという称号を賜っていました。
要は只の寂しい人間の集まりなのですが、しかしながら私達には他にも共通点を有していました。
それは、ちょっと悪趣味な性格と、不埒な道楽なのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます