Behead
彼女は思った。
処刑台への道ではないか、と。
恩赦も、死刑制度廃止を訴えるものもいない。
人は金のために同族を殺し、そのことを気にもしない。
ならば、時間の有無など問題外だ。
彼女の思考は冷えきった身体と共に麻痺していた。
結果至上主義の潮流の中、彼女は自分の意思で断頭台に上った。
刃が落ちる。
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