一番辛い時に、リゼがいてくれて良かった。
偶然が重なった悲劇とはいえ、それで自分を責めてしまうのは自然なことですし、……父上と支え合うことができなかったのは残念ですが、メルにはメルの未来があるのですから。
悲しい過去だけれど、メルはそれを力に変えて頑張ってるのですね……。
作者からの返信
ハトリさんいつもありがとうございます(*´▽`*)
メルはこの過去の出来事から、激しい自責の念に苛まれ、一度は自らの命を絶とうとしたものの、彼女を真に理解しているリゼによって救われ、そこで自身が生きている意味を見い出すと共に、それまで絶望の闇によって閉ざされていた自分の未来を照らす、光を見つけました。
今ある彼女の姿は、この時にその原型が形作られていて、そしてまたこの時から彼女は、貴族令嬢としてのメルセデスではなく、等身大のメルセデスとして、その一歩を既に歩みだしていたのかもしれません(*'▽')
思った以上に悲痛な過去が、、、
それだけに二人の絆の深さも感じとれますね。
この貴族からの脱却も、想像より遥かに重い覚悟だったんだなぁ。
作者からの返信
あんこう兄さん、ありがとうございます!m(_ _)m
あの一見強い心を持っているように見えるメルも、かつてはその器がばらばらになってしまったことがあったのですね。
不測の事態であったとはいえ、母親と兄とを一度に喪った事実は、自らの不注意が招いたものと考え、そしてそこに父親から告げられた言葉が最後の一押しとなり、終いには「自らを辞める」という行為に踏み切ってしまったのですが、そこに至るまでの長い時間をほぼ同じ目線で過ごしてきたリゼが、失われる寸前だったメルの未来をその手でしっかりと掴んで、決して離しはしませんでした。
そしてそういう過去から伸びた枝葉の先に二人の今があるため、メルは家を棄てる際にも、リゼにその責が及ばないよう独りで逃奔するという選択に至るまで、相当な葛藤と逡巡とがあったと思われます(;´・ω・)∩