いつかふたりで
勝利だギューちゃん
第1話 まや
「お帰りなさい。学校は楽しかったですか」
玄関を開けると、彼女が出迎えてくれる。
「・・・いや・・・」
正直に答えた・・・
「明日は、いい日になるといいですね」
「願わくばね・・・」
彼女と会話を交わす。
彼女が家に来てから、半年が経とうとしている。
早い物だ・・・
彼女の名前は、まや・・・
20歳だ・・・
俺の名は、塁・・・谷島塁・・・
同じく20歳の、大学生・・・
親が「野球選手になるように」との期待を込めてつけたらしいが・・・
俺は、スポーツは全くだめだ・・・
今は、実家を出て1人暮らし・・・
あっ、まやとふたりか・・・
断っておくが同棲ではない・・・夫婦でもない・・・
くわしくは・・・まっ、後で話そう・・・
「塁さん、お食事は何にします?」
「任せるよ」
「寒くなってきましたし、鍋でいいですか?」
「いいね。頼むよ」
「今、準備しますね」
こうしてまやと暮らすようになって、半年・・・
すっかりなれた・・・
ぼっちな俺は、まやだけが支えだ・・・
ありがたい・・・
「塁さん、明日はお休みですね?」
「ああ」
「なら、お出かけしませんか?」
「悪いが、遠慮しておくよ」
正直、外へは出たくない。
誰とも会いたくないからだ・・・
「たまには、連れてって下さいよ」
まやはすねる・・・
「・・・わかったよ・・・海でも行くか・・・」
「わーい。楽しみにしていますね」
こうして、まやと海に出かける事になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます