エンディング2

橘が荒神の店で屯していると、からんからんと扉の鐘を鳴らしてブリューナクがやってくる。


「やあ、久しぶりだね。一騒動だったらしいね?」

「良かったら事の顛末を聞かせてくれるかな?」


「なるほど………復讐か」

「一つだけ、いいかな?」

「彼女………切羽めぬきの言うことには誤りがある。彼女はイェンの全ては掌の内だったと言っていたが……それは違う。」

「確かにイワイの記憶を消したのも、イェンがそれを手に取るように仕掛けたのも彼女なんだろう。でも、イワイがイェンを選んだのは間違いなくイワイ自身の決断で、イェンがイワイを手放すことが無かったのもイェン自身の決断なんだ。」

「たとえ私の知る記憶のあるイワイだったとしても、イェンを選んだと思うよ。」

「それと、イェンとイワイには内緒だからねこの話。二人とも素直じゃないから。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る