自主企画用『今から真剣に漫画を読み始めて欲しい』用!

瀬夏ジュン

おすすめマンガリスト・その1

みなさん、こんにちは!

マンガ好きのわたくし、いてもたってもいられず参加させていただきます。

熱くてイタい文章になってしまうかもしれません。

すみません!!




<読んでいただきたいマンガ>



1)「鬼滅きめつやいば」 作者:吾峠呼世晴ごとうげこよはる先生


 週刊少年ジャンプ連載中です。鬼と闘う剣士たちの物語、戦闘モノです。


 主人公の炭治郎たんじろうの成長の物語ですが、彼のキャラがとてもいい! どこまでも澄みきった、純粋な心。

 彼とからむ友達や先輩剣士たちも非常に個性豊かです。

 恐怖で気絶すると強い剣士になってしまう善逸ぜんいつくん(女の子が大好き)、上半身裸でイノシシのかぶり物をして闘う伊之助いのすけくん(じつは美少年)、半分鬼になってしまったけれど兄を必死に助ける、箱の中で眠る禰豆子ねずこ(主人公の妹。3頭身の時は超カワイイ)……。

 加えて、先輩剣士たちも超強く、ぶっ飛んだ個性の持ち主です。


 対する敵の鬼たちの描写も巧みです。

 虐げられた貧しい兄妹だった鬼、自分の造るものを理解してもらえない芸術家だった鬼、家族の愛に飢えていた子どもの鬼……。

 恨みの化身であるかのような鬼たちは、人間を虫けらのように殺害し、喰らいます。

 そんな敵たちが首を切られて滅せられる時、炭治郎は許すのです。優しく、慈しみにあふれた瞳で。


 親子愛、兄弟愛、友情、愛と憎しみ、ねたみ、そねみ、恨み……。

 人間の心の中には、清い心も、鬼の心もあるのだと思います。

 鬼との戦いは、人間との戦いなのです。

 わたし、毎週読んでいますが、ひと月に1回くらい泣いてます。


 作者の吾峠呼先生は、ここ十数年でピカイチの才能を持った漫画家だと、わたしは思っています。

 絵は「濃い」ほうです。なので、最初、ちょっと取っつきづらいかもしれません。その点は「ジョジョ」を彷彿とさせます。ジョジョは、わたしは第1話からのリアルタイム読者でしたが、最初は濃すぎて読みづらかったです。笑

 絵もストーリー構成も、テーマも素晴らしいマンガ、「鬼滅の刃」。

 個人的には、セリフやテンポに「おっ?」「あれっ?」というような、独特のユニークさを感じます。



2)「アクタージュ」 作:マツキタツヤ先生、画:宇佐崎うさざきしろ先生


 これも週刊ジャンプ連載中です。演劇をテーマにした、少年漫画には珍しい作品です。


 主人公の夜凪景よなぎけいは、役に異常な没入をする新米女優。

 彼女が他の優れた役者と絡みながら、演劇の奥深さを発見して成長していくドラマです。

 やはり登場人物が個性豊かです。

 バケモノ級です。


 読んでいて楽しいですが、内容が深くて、いろいろ勉強になります。



3)「骨董屋 優子」 作:佐和みずえ先生、画:三山みやまのぼる先生


 モーニングに連載されていた作品です。

 三山のぼる先生の大ファンであるわたしとしたことが、リアルタイムで読んでいませんでした。最近存在を知り、中古単行本を取り寄せました。全5巻。


 老舗骨董屋に一人娘として生まれた優子は、長い時を経た本物の骨董を見分けることが出来る、不思議な能力の持ち主。

 権謀術数がうずまく骨董の世界で様々な事件に巻き込まれる彼女。考古学の学者(美形の男)や同業者(金持ち)などと一緒になって解決に奮闘します。

 そして次第に人の営み、芸術の深さ、人間の弱さ、はかなさ、強さなどを知るのです。


 しょうもない小説を書いているわたしですが、構成、内容など勉強になります。

 なにより、漫画界の至宝である三山のぼる先生の絵がすばらしい!

 その昔マンガを描いていたわたくしの、永遠のヒーローです。

 ちなみに先生の作で有名なのは、やはりモーニング連載だった「メフィスト」です。全6巻。


 ああ。

 三山のぼる先生は天国でもペンを走らせて、美しい女性を描いていらっしゃるのでしょうか。

 新しいキャラクターがもう見れないのかと思うと、いまだに大きな喪失感が押し寄せます。



4)「警視正 大門寺さくら子」 作:大西祥平先生、画:高橋のぼる先生


 ビッグコミックスペリオール連載でした。リアルタイム読者でした。


 東大法学部卒のキャリアである大門寺さくら子が、とある部署に新署長として就任し、新風を吹き込むとともに数々の難事件を解決していきます。

 警察内部の古い考えや腐敗にも毅然と立ち向かいます。


 どこか永野芽郁さんのようでもあり、石原さとみさんのようでもある美人のさくら子。ジャージ姿にハイヒールを履いて牛丼屋でゲキ食いしたり、パンチラさせながら敵をやっつけたりします。大胆な行動と、正義を貫く太く通った意思が魅力的です。


 作画の高橋先生は、三山先生と同じ「のぼる」です。けれど、三山先生の女性はスーパーモデル級の超美人ナイスバディなのに対して、さくら子はナイスバディで美人でエリートでツンデレ(いやツンツン?)でありながら、どこか庶民的。

 で、やはり最高に魅力的なのです。

 笑いに満ちたこの作品。気軽に楽しめて、かつ勉強になります。



以上、4つご紹介させていただきました。

暑苦しいだけの文章にお付き合いいただき、感謝いたします!

次話では感想文を書かせていただきます!



せなつ

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