第87話 疾走マリンブルー⑧
⑧なんで、末広がりの「八」にちなんだおめでたい話を。
知り合いが連絡船の船員さんと結婚したんです。彼女は学生で船で高校に通っていました。その頃その船員さんは連絡船で働いていたわけで、歳の差があるのです。接点と言えば切符をきる時くらいしかありませんが、いつの間にやらゴールインでした。他の人が〇〇さんは□□ちゃんに綱を投げてゲットしたとジョーダンを言っていました。岸壁に船の係留索(繋ぎ停めるロープの事)を繋げる目的の突起は想像できますか?ビットと言うのですけど、それが彼女だと思ってください。〇〇さんはビットにロープ(島の人たちは「つな」と言います。雑なもんで)の輪になっている部分を船から投げてかけるのが仕事のひとつでした。失敗する事はほとんどありませんでした。
島で暮らす者同士の結婚はおめでたい事と思いますが、夫婦でいるより介護する時間の方が長いと言ってしまったのは、この私です。
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