距離
ドーナツパンダ
第一話「温もり」
あなたの傍にいたい。あなたに愛されたい。
たとえ叶わぬ恋でも、あなたを見つめていたい。
「飯田」
「はい!なんですか?」
「佐藤さんの様子を見に行くぞ」
「分かりました」
「先生」
「佐藤さん、調子はどうですか?」
「大丈夫です」
「そうですか。薬の方は?」
「慣れました」
「このまま状態が良くなれば、退院できますよ」
「本当ですか?」
「ええ、リハビリも含め、飲食面も良くなれば退院できます」
「ありがとうございます!」
佐藤さんは加藤の手を嬉しそうに握った。
「少し疲れたな」
休憩の時に、加藤は椅子に腰をかけた。
「大丈夫ですか?」
「ああ...平気だ」
「多少の寝不足だ」
「さて、そろそろ行こうか」
「はい」
加藤先生とのお付き合いは1年になります。
仕事上のお付き合いだけで、他の関係はありません。
そんな中、私は加藤先生の好きです。片思いですが。
「飯田」
「はい」
「あの、先生...どうしましたか?」
「いや、少しこうしてもらえるか?」
「は...はい」
(どうしよう!加藤先生が近くにいてドキドキする!)
「悪い。少し長すぎたようだな」
直人の顔が少し赤く見えた。
(どうしたんだろう?)
「行くぞ」
「はい!」
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