4章 「疑念が生む最大の賭け」

第13話 「復活のラスボス」

前回のあらすじ




無事、薬草を手に入れたは僕は速やかにアウラを蘇生する。


アウラに、気絶している間にあったことを全て話すのだった。


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アウラを蘇生してから数日後、第三のダンジョン「バベル」に一通の知らせが届く。




「BOSS様はいらっしゃいますでしょうか!」




駆け足でこちら、BOSS部屋の方へ向かってくる。




そして、ゆっくりと扉が開き。




入ってきた者はじろじろとこちらを見つめる。




「えーと、BOSS様はあなたですか?」




それは、僕が召喚した古のドラゴンだ!




酷い…。酷すぎる。




まぁ、外見はただのスライムだからな。




「いや、僕がBOSS何ですけど?」




へ?と入ってきた者は戸惑う。




「いやいやいや、第三のダンジョンとなれば、もう少し強いモンスターが普通BOSSでしょ!」




こいつ!まじで失礼だなー。




冒険者だったらすでに殺している所だ。




「あなたってもしかして第2ダンジョン「タルタロス」の優れた情報屋さん?」




第2ダンジョン「タルタロス」。




この世界では唯一の、地下に進んでいくダンジョンだ。




牢獄がメインとなって作られているダンジョンで、ゾンビ、ネクロマンサー、等といった、倒すのがめんどくさいモンスターが集結している。




「はい!僕は優れた情報屋、カルロス!って言います!」




被っている帽子を持ち、頭を下げる。




「そんな、情報屋が何でこんなところに?」




「これは失礼しました!では、本題をお話ししましょう」




「率直に言うと、ラスボスが復活しました」




何!?と言いそうになってしまったが、我慢する。 




「皆さんも知ってる通り、数ヶ月前我らが忠実を捧げるお方「フォネックス」様がある冒険者「疾走の冒険者」に破れました。」




は、恥ずかしいー!疾走の冒険者なんて!




「あんた、何モジモジしてんのよ?」




アウラに言われ、姿勢を直す。




「その後、フォネックス様はずっと氷の結晶の中で眠っておられました。」




あ、待って!それ僕がラスボス倒した時に、死んでるか分からなかったから、トドメの一撃として撃った第30領域魔法「氷河」のせいです!すいません…!




「なんで、今度は頭下げてんのよ!」




「話を戻しましょう。フォネックス様は昨晩、氷が溶け、目を覚ましました。」




「すぐに全ダンジョンBOSSは第10のダンジョン「大回廊」に集まれとの事です!」




今すぐにでも、テレポートで行こうとしたが、完全にSPが足りない。




「古のドラゴン!飛べるか?」




流石に第10のダンジョン「大回廊」まで、行くとなったら、歩きだと、最低でも、10日はかかる。




だが、それがドラゴンに乗っていけば、1日もかからず、行くことができる。




フォギューーン!と鳴く。




翔べるらしい。




僕が真ん中に乗り、後ろにアウラ。前にスケルトン(黒)+アウラの膝の上に獣。




この3人と獣で第10のダンジョン「大回廊」へ向かう。

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