第7話 「スケルトン召喚」
前回のあらすじ
ギルド「王国騎士団」が古のドラゴンと接戦しているなか、指揮官が次々と戦士を退避させる。僕は何の攻撃が来るか分からないので、防御魔法「アーマーバリア」を唱えた。
相手も負けておらず、第30レベル領域魔法「ライトニング」を唱えるが、こちらはアーマーバリアをはっているので、ダメージ無効化される。その後、魔法「ブラックホール」の影響で敵はほぼ全滅し、残すは、戦士長達、暗殺団、そして老兵となった。
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老兵がこちらに剣を持って走ってくる中、僕はある魔法を撃とうとチャージしている。
第60レベル領域魔法「ライトドール」
この魔法は第7ダンジョン「アスタルテ」のBOSS「ゴーレム」使ってきた技だ。
冒険者を優れたアンデットに変える事が出来る、最強魔法だ。
だが冒険者が覚えたところでモンスターを冒険者には変えることは出来ないので、冒険者時代は一度も使ったことがない魔法だが、
今となっては自分は第三のダンジョンのBOSS。
このダンジョンに入り込んだ冒険者を倒すのが役目だ。
「ライトドール!」
僕がアンデットに変えることにしたのは、弓兵長だった。
魔道士長を変えてもいいが、見る限り第30レベル領域魔法、頑張っても第40レベル領域魔法しか使えないだろう。
たが、弓兵長は遠距離攻撃を兼ね揃えていて、さらに自強化スキルを使われたら面倒だ。
弓兵長の周りに光の靄がまとわりつく。
「うわ!やめてくれ!」
みるみるうちに皮膚がこぼれ落ち、骨だけになっていく。
だがライトドールの欠点は何のアンデットになるか、分からないことだ。
今回の場合、あれはスケルトンだろう…
スケルトン。平均レベルは10~15。
スライムの次に弱いと言われている。
「マジで戦力になんねー!」
だがよく見ると、手に持ってる武器は魔法の武器か?
しかも普通のスケルトンと、色が違う。
一般的なスケルトンは骨の色の白色だが、このスケルトンは骨が黒い。
「おい!ちょっと!スケルトン!こっちへこい!」
僕が命令すると、スケルトンはこちらへ走ってくる。
「お前、ステータスを見せろ」
少し考え込んでいたが、すぐに僕にステータスを見せる。
レベル70 モンスター名 スケルトン(黒)
レベル70!?それ完全にスケルトンのいき越えてるぞ!
「よし、あの老兵と周りにいる冒険者を倒してこい」
スケルトンは老兵の方へ向かって剣を振るう。
「流石にスケルトンに負けるほど落ちぶれてないわ!」
老兵はスケルトンの魔法の剣を大剣で止めるが、
「ぐは!」
老兵の大剣を真っ二つに切り、老兵の頭部を真二つに切り落とした。
いや、マジでスケルトンじゃないだろ!?
そのままスケルトンは周りにいた、戦士長達を全滅させ、こちらに戻ってきた。
「よくやった!スケルトン」
これで一件落着か…
僕はそう思っていたのだが、すぐに緊急事態が起こりえる事をまだ、気づいていないのであった。
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