2章 「圧倒的な力」

第3話 「ダンジョン張り込み」

前回のあらすじ




ゴブリンの集落から出たコースケは早速ヤクザに絡まれる。


自分のプロフィールを見たところ何故かステータスがカンストしており、ヤクザを殴ったら殺してしまった。


それを見ていたアウラにダンジョンの張り込みを誘われる。


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アウラに連れられて行ったダンジョンは、自分が冒険者時代に行ったことがある、第3のダンジョン「バベル」だった。




ヤクザに絡まれた所からは少し遠かったが、ここでアウラは昨日から張り込みしているらしい。




ダンジョンに入ると、前々から張り込みをしている、オーク、ウィッチ、ゴブリンリーダーなど、モンスターの中でも真ん中ぐらいの強さの奴らが集まっている。




だが、なにやらさっきからこちらを見る目がとても冷たい。




「おう!アウラ、今日も張り込みに来たのかって何でスライムなんか連れてんだ?」




そうゆうことか、最弱モンスターのスライムが第3ダンジョンに居てもただの邪魔なだけって言うことか…




「気にせずお願いします!」




「行きましょ!コースケ。」




僕の手を取りBOSS部屋の方へと向かう。




確か、ここのBOSSって、キマイラだっけ?




あのときの倒しかたも酷かったな。




周りのモンスターを倒してたらいつの間にか援護攻撃でBOSSがやられたんだよな。




アウラはBOSS部屋の扉を開ける。


「失礼します!」




「何の用だ?アウラよ」




「ちょっとした相談がありまして」




アウラはキマイラに近づき、


「今日冒険者の軍勢がこちら第3ダンジョンに押しおせてきます!」




「それは、本当か?」




「はい…」




キマイラは椅子から立ち上がり、


「では、至急迎え撃つための仕掛けを仕掛けるとしよう。」




「いえ、それに関しても、ここにいる、コースケ。いや、スライムの手にかかれば冒険者など一発で倒せます」




「何を言っている?そこに居るのは、ただの弱いスライムではないか?」




アウラは後ろを向き、僕の方へ近づいてくる。


「コースケ!プロフィール画面をキマイラに見せて」




アウラに言われた通りに、キマイラにプロフィール画面を見せる。




「これは!ステータスカンストだと!?」




「お前は何者だ!」




いや、ただの二週目のスライムです!


とは言えないので、




「スライム、ただの通りすがりのスライムですよ」

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