135話 外来種シバ

 さっきからこっちをジロジロと見ている小娘三人組に睨みを入れたら、三人とも目を逸した。


 俺はその後も"ジッ"と見ていたが、直ぐに眉が下がった。

 幾ら考えてもコイツラが何処の誰だかさっぱり分からなかったからだ。もう一人の俺の関係者なんだと思うが、どうでも良い事は無視していたばっかりにその辺の情報がどうも薄い。


 一応、気になったので捕まえた婆さんに聞いてみる事にした。


「婆さん。教えてくれ俺にはこの三人が誰なのか分からない。もう一人の俺の兄妹か?」

「あぁ。この三人はお前さん中のヤツの嫁さんだよ。」

「はぁ??」


 俺に掴み上げられサンドバックのようにブラブラしていた婆さんは世間話する感じで答えてきた。


 三人ともこいつ(もう一人の俺)の嫁さん?? 冗談だろ?もう一人の俺は随分とマセガキだったらしい。

 確かまだ11〜12のガキだった筈だ。


「マセてやが……ん?」


 そんな中、目の前に見知った顔があった。セティだ。

 こいつは…本物の方か。


 一瞬近づこうかとも思ったが首を振って離れた。セティは一瞬迷いを見せたが小娘の後ろに隠れた。


 それで良い。お前はお前の道をいけ。


 --パンッ。


 次の瞬間、乾いた音が響き、俺の顔の向きが変わっていた。

 一瞬何が起きたのか分からず完全に動きが止まってしまうが、直ぐに現状を把握。

 俺を叩いた相手を睨みつける。平手を天高らかに打ち出していたのは、泣いている女はセティが隠れた女だった。


「どうして…どうしてこんな事するんですか!」

「いってーな。ソフィー何す…んだ?」


 って、何で俺はこの女の名前を知っている!?

 咄嗟に女の名前を呼んだ事に俺自身がビックリした。


「思い出したのですか?」


 因みに今こいつが言った『こんな事』っていうのは、兵士達を虐殺したことだろう。


「いいや。それに兵士達はちょっと遊んでやっただけだぜ」


 腕とか足とか首とか千切っちゃったけど、しょうがねえよアイツ等脆いんだもん。


「むやみに人の命を奪う様な人になったんですか…」


 --ドクン。


 心臓が激しく脈打った。

 やべぇ。女の気配にあいつが目覚めつつあるようだ。


「ソフィー許しておやり。コイツは顔はそのままだけどバカ弟子では無いよ」


 説明する必要も無かったけどまぁ良いか、結果的に婆さんが助け舟を出してくれたし。ソフィーと呼ばれた小娘が口に手を当てて驚いた顔をしていた。


「そ、そんな。べ、別人でしたか?」


「…い、いや。別人では…」

「あー。先生この娘こういう子ですから」

「そ、そうなのか? ベネ。…エリー?」


「えっ、あっ…私も別人とは知らなかった…です」


「先生この子もこういう所はポンコツです。」


 小娘達が恥ずかしそうに後ずさっていった。何だったんだ…

 自然と笑みが溢れてしまう。なんと言うか不思議な人間達だ。


 --すぅ…


 俺の力の源である『怒り』が薄くなって行くのを感じた。マズイ。

 このままだと封印しているもう一人の俺が目を冷ましてしまう。


 俺は若干焦りを覚えた。


 あっ、やべぇ。


 と、思ったが時すでに遅し。

 怒りが弱まった事で背中に生えたが消えてしまった。完全にパワーダウンしてきている。

 それに気づいたソフィーと言う小娘が、


「イッセイ君? どうしたのですか?」

「い、いや…」


 グイグイと寄ってくる。


 おい。近寄るな、あいつが起きるじゃないか。


 小娘がやたらと近づいてくるので、俺が後ろに下がる羽目になった…

 婆さんが『クツクツ』と笑っていた。満身創痍な癖に半端ねえババアだな。

 しかしマズイ。こいつ(ソフィー)と話すとどんどん穏やかになっていく。このままだと元に戻されてしまう。


 他二人が妙に大人しいのも気になる。

 もう一人の俺にとって他の二人がコイツ(ソフィー)と同じ感情を持っていると非常にマズイ。


 俺は心の中で冷や汗をかいていた。


「っ!!?」


 どこの誰だ? 俺に向けられた強烈な殺気を感じた。

 何処だ? 辺りを見渡すと少し離れた大きな建物の地下から強い力を感じた。


 あそこか。


 俺が睨み返すと建物を中心に光の柱が発現し、そこにあった建物が崩壊した。

 そして、柱を中心に魔法陣が発現。クルクル回りながら下に沈んでいった。


 これは…ポータルの起動術式。って事は何かが来るって事か。


「「「あっ…」」」


 その場にしゃがみ込む3人。

 今度は何だよ。


 聞いてもいないのにソフィーが教えてくれた。


「あそこにはさっき運んだ人達が…」


 あぁ、あいつ等か。


 頭に浮かんだのは地底族の兵士達だ。

 どうでも良いので記憶から消した。


 それよりもだ。


「取り敢えずこの婆さんは返す。で、何処か遠くへ行け」


 俺は掴んでいた婆さんを小娘三人に向かって放ると、魔法陣の出た屋敷へ飛んだ。



 ・・・


 魔法陣が張られている屋敷に近づくと術が完全に起動している事が分かった。

 魔法陣からモンスターが転移してきているからだ。

 俺が魔法陣の見える位置に浮遊しながら近づくと、そこには強い力を感じさせる奴が数名とその周りをモンスターがウジャウジャと集まっていた。

 人狼、サイクロプス、スライムにゴブリンと、あらゆるモンスター達が目をギラつかせ魔法陣内居る。通常食物連鎖になりうるモンスター達もだ。


 いい子に整列したモンスター共は『何か合図を待っている。』そんな不気味さを放っていたが、俺は心が踊った。


「ひゅ〜。これは暫く退屈しなそうだ」


 これからコイツ等を殺し放題だと思うと心が踊った。

 チラホラと忌々しい冒険者の雑魚共も見えたが、どうやらモンスター共の指揮官的ポジションの様だ。

 と、言うことはモンスターも何らかの方法で操っているって事だな。


 どのみち全員殺すから、統率とかあんまり意味ないけどね。


 そんな中、魔法陣の真ん中で異質な雰囲気を出している奴らを見る。

 よくよく見ると一匹はさっきボコボコにしてやったあのクソガキだった。

 しかも、俺の視線に気づくと勝ち誇った顔をしてこちらに手を振っていやがった。


 群れて余裕ぶっこいてやがるな…。もう一回シメるか? 


 他ニ人は、一人がハゲのオッサンだった。おやじ狩りとか興味ないのでどうでもいい。

 気になったのはもう一人。長髪のイケメン優男やさおとこの『優夫やさお』君(俺命名)。

 最初はただの優夫に全く興味も湧かなかったのだが、やたらと不気味なオーラを放ってくる。それが今の印象だ。


 魔法陣に近づくと、その不気味なオーラを放つ奴が話しかけてくる。


「同胞よ。目覚めたか?」


 同胞? 何を言っている。

 俺はオメーみてーな優夫知らねーよ。


 本当に記憶の無い。

 俺は慣れ馴れしい優夫に、


「テメェ何者だ?」

「……」


 聞き返したが無視された。イラッ☆

 自分が話した内容以外興味がないってか?


 よし…こいつは殺そう。そうしよう。


 一気に加速し奴等との距離を詰めようとした。が、長髪のイケメンが手を払う仕草を取った。




 --ゴゥ!!!!!!!




 振り払われた手の風圧だけで強い風が起こり。俺は吹き飛ばされた。


「イッセイ君!」

「イッセイ!!」


 女が二人が名前を呼びながらこちらに向かってきていた。

 もう一人の俺の女三人組の内の二人だ。


 バカな奴らだ。危ないから来るなと忠告したはずだ。


 振り払われた手は攻撃開始の合図でもあったのだろう。

 魔法陣に溜まっていたモンスターと冒険者達が吐き出され、一斉に女供に向かって走っていった。


 おいおい。俺の獲物を奪ってんじゃねーよ。


 奴らさえ女供来なければ、俺がわざわざ向こうに出向く必要が無かったのだ…。

 正直、一々向こうに行かなければいけないのは面倒くさい。


 実際にあの女供がモンスターに蹂躙されてから俺目当てに切り替えれば良いのだが…。


 そんな事すればもう一人の俺がうっせーからな…。

 早くこの体を乗っ取りたいもんだ。


 で、凄い迷惑な女共を助けようとして、空を飛んで行こうとした。



 --バチン


 宙に浮いた瞬間を狙われた。電撃の様なものが俺に当たり飛ぶことが出来なかった。


 誰がやったかは一目瞭然だったけどな。


 クッソ生意気な小僧ブラフマとハゲのおっさんの二人がこちらに向かって手をかざしていたからな。


 もうちょっと隠せよ…。


「シバがお前を見たいって言ってるからさ。ズルはさせないよ」

「ワシも貴様に受けた屈辱をここで返させてもらう」


『優夫』が俺を見たいって? いつ言ってたよ? アイツ俺をシカトしてたじゃねーか…


 色々言いたいことはあったが、まぁ兎に角、俺の足を引っ張りたいらしい。

 嫌がらせを受けて地面をいく羽目になった。


「チッ。面倒くせえ」


 なかなか面白い事をしてくれるじゃないか。


 不意打ちとはいえ地面に落とされ地上に膝をつく。

 上を見上げると2人が俺を見て腕を組んでいた。


 後で覚えておけ。

 お前ら二人絶対、地面を舐めさせてやる。


 そう心に決めて女供の所へ走った。



 ・・・



「グウオオオオオオオオオ!!」


 モンスター共が雄叫びを上げながら、女供おんなどもに向かっていった。


「きた!! エリー!」

「分かってる。これでも喰らえ!!」


 二人の女共はなかなかいい勝負しているが、数の暴力には逆らえない。

 モンスターの物量に徐々に押され始めている。


「どけえぇ!!!」


 "キィイイーーーン" と、鳴り響く俺の声にたまらず皆耳を塞いでいた。ヘイトが移ったのだろう。

 女供に襲いかかっていたモンスターは、一斉に俺の方へ向きを変えて向かってきた。


「イッセイ君。助けてくれるの?」

「イッセイ。コイツラは私達の獲物よ。邪魔しないで」


 モンスターを引き受けたと勘違いしているのだろう。

 馴れてくるんじゃねーよ。


「あ? うっせーな。俺の獲物を減取るんじゃねえよ」

「「……」」


 女供がギャアギャア煩かったが、牽制を込めた低い声に言葉を失ったようだ。

 まぁこれで、邪魔女供が無くなった事で心置きなくモンスターをれる。


 どうせ、あの三人組はコイツ等モンスター共と戦わせたくてしょうがないらしいしな。女共を殺したらどっちにしても俺に向かってくるだろう。


 それならば仕方ない。本当の俺は平和主義者で争いなんて一切興味無かったのだ。あぁ、嫌で嫌で仕方ない。

 だが、そこまで言うなら仕方が無い俺様の実力を見せてやるか。


 俺は唇をひと舐めしてモンスターに向かっていく。



 そこからは一方的な殺戮ショーだった。

 押し寄せるモンスターを片っ端から壊し、思う存分殺した。殺戮と言うよりはオモチャで遊んで壊してしまったと言う感じだ。


「何ていうか張り合いがないな〜」


 首を左右に鳴らしながら次に来るモンスターを待って居たが、俺の全身真っ赤になった姿と脇に築かれたモンスターの死骸の山にたじろぎ、誰も寄って来なくなった。


「ふーむ。まだ、覚醒には至らないか」


 耳の直ぐ後ろで声がする。


『ハッ』となり振り返ると長髪のイケメンの通称『優夫』(俺命名)が俺の髪の毛をいじりながら立っていた。

 身の毛の与奪思いと共に背中に冷たいものが流れ落ちる。


 コイツ、いつの間に居たんだ? そして、俺は【ソッチ系】には全く興味が無い。


 裏拳で牽制するが、優夫は俺の裏拳を躱す気配がない。

『何だコイツ!?』と、思ったら『ガスン』と音を立て顔にヒットした。



「あっ…」


「「オイ! ゴラッ」」


 クソガキとハゲのオッサンのドスの効いた声を聞いて一瞬『ヤバッ』と思ったが、長髪イケメンはキョトンとした顔でこちらを見ていた。

『何が?』と言わんばかりの顔だった。俺はその顔を見てヤバいと思った。




 優夫の身体が”ブレる”。




 それが、残像だと気づいた時にはイケメンの腕が俺の腹に刺さっていた。


 −−ドボォ


「グハッ。」


 声に出すのも厳しい一撃。くの字に折れた俺の身体から出たのは、血塗れのゲロだった。


 ボディを食らったようだが正直何をされたか分からないくらい全身が痛え。

 体の中を稲妻が走ったのかと思った。


「覚醒が進まないとこんなものか…。雑魚だな」


 抑揚の無い目で見下された。既に俺に興味すら無いって感じだ。


「…待てよ」


 ヨロヨロになりながらも何とか立ち上がる。

『ペッ』と吐き出した唾に残りの血が混じっていた。


 優夫は俺を既に見ていない。

 ナメられたおかげで大分怒りが込み上げてきた。


 体から黒い霧が噴き上げて来て俺の体を纏い。

 消えていた背中の腕がまた生えてきた。


 力も幾分戻ったようだ。


「ほぅ…」


 俺の今の姿を見て興味が湧いたようで、優夫が体をこちらに向けてきた。


 いいね。そのナメた態度、更に怒りが増してくるよ。


 更に湧き上がる怒りに反応し、俺の体から出る黒い霧が沸騰した様に吹き出した。

 力が溢れ出てくる。と、同時に俺の心も高揚してきた。


「次は躱さないと死ぬぞ!」

「!?」


 --ドオン!!


 言った瞬間自分でも驚く位の速度で距離を詰めれた。

 優夫の顔が一瞬驚いた顔になったのが爽快だったぜ。


 しかも、生えた右腕が俺の攻撃に連動して一緒に攻撃してくれた。

 顔面にヒットした俺の攻撃は優夫の顔にめり込むとそのままふっ飛ばし、魔法陣の上まで吹っ飛んでいった。


 倒れた姿は、某サ○バイマンに殺された某地球人戦士の様だ。


 や…、無茶しやがって…。


「なっ? シバ様」


 上空で待機していた二人が、ワープしてきて優夫に駆け寄った。

 起こされた優夫が”スクッ”と立ち上がる。


「大丈夫だ」


「ブッ! ハハハハハ」


 優夫が立ち上がったのは良いが普通に鼻血を出していた。しかも、曲がった鼻からだ。


「……」


 ヒヒーッ。腹が痛い。これではシックスパックになってしまう。※もうなってます。(真面目か!)


 しかも恥ずかしかったのか、その傷を一瞬で治ってしまった。


 逆にそれが面白い。


「やめてー。ヒヒーッ、ヒー。曲がった鼻から・・はな…鼻血…ドバー…ひひー。し、しかも一瞬でな、直…うひひー。ごめん、ごめん…なさい…。お願いだから…これ以上…笑わせ…ない…で……」


 地面をのたうち回る。

 頭を中心に笑いながら円を描いて回る。


「がはっ!! ゴホッ、ゴホッ…はぁ、はぁ…。死ぬかと思った…。わりい、わりい。イケメンがスゲー顔だったな」


「「……」」


 俺が煽るとブラフマクソガキとハゲのオッサンは、顔面蒼白で思いっきりこちらを睨んでいた。


 いい顔だ。

 で、肝心な優夫君は俯いたまま動かない。

 顔に影が掛かっているので表情は分からなかったが、プルプルしていたから泣いてるかもしれない。


 −−ドスン。


「ぐはっ」


 油断した。

 ナメて居たわけではないが仕返しを食らってしまった。


「……マーラ。あれ・・を出せ。あの下品な奴を一回消せ」

「ははっ…」


 優夫に『マーラ』と呼ばれたハゲのオッサンが”ニヤリ”と歪んだ笑みを見せる。

 そして、呪文を唱え始めた。



『वापस आ जाओ. मेरे जीवन में वापस आ जाओ. 』(蘇ろ。我の命にて、蘇ろ。)


 この呪文は! 

 奴ら何かを蘇らそうとしているようだ。


 殴られた腹を抑えながら何とか立ち上がる。

 女供が早く止めろだの、オッサンを攻撃しろだの”ギャアギャア”騒いでいるが、無視する。

 何故ならオッサンの辺りから強い力を感じるからだ。

 何でもいい俺はおもちゃが欲しいんだ。


 オッサンの目の前の地面に青白い炎が浮かび八芒星の光が描かれる。

 なんと、そこから首のないモンスターが召喚された。


「雑魚が幾ら出てきても戦況は変わらん…ぜ……あ、あれ?」


 鼻を鳴らし、新たに現れたモンスターに対峙した俺。強そうな敵に興奮していた。

 しかし、体に変化が訪れる。何故か体が動かない。


 首のないモンスターが剣を抜き。

 躊躇無く持っている剣を振りかざして来た。



 −−ガキン。


 謎の状態異常にあった俺を背中の腕・・・・が攻撃を弾いてくれた。

 お蔭でもろに攻撃を食らうこともなく。とりあえず助かった。


 それより困った。

 この体が全く言う事をきかなくなったことだ。


 急に働くのを止めやがって、『働いたら負け』とか思って通用するのは年齢が若い内だけだぞ!!

 これだから他人の体と言うのは、面倒くさい…。


 相手モンスターは当然こちらの都合などはお構いなしで切りかかってくるのだ。

 しかも、怒りが貯まっているのにも関わらず、背中の腕が消えていき…。


「がっ!?」


 首なしのアンデットモンスターの攻撃!!


 俺は首や肩にダメージを受けた。黒い霧が薄くなっているせいで防御力とか皆無だ。

 だから、地味に痛い…。


 それだけなら我慢と言うか怒りを溜める事も出来たが、


「ぐぞ…から…だの…力…が…抜…けて…い…く…」


(父様…。)


 俺の体の奥底から声が聞こえる。

 どうやら目を覚ましやがった様だ…。


 くっそ…俺はまだ遊びたりねぇ……のに…。

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