70話 2人のメイド
頭にインストールされた【魂の音色】について早速頭の中から情報を引き出してみると取り扱い説明書的なものがあったので見てみる。
品名【魂の音色】
はじめに
・この商品は迷える仔羊を救済するもので決して邪な者に渡してはならない。
そして、想いを伝えたいブタを監視し逃げられないようにしてからゆっくりと籠絡する。
私と同じ高貴な魂を持つ者よ検討を祈る。
ガブリエル(ノリノリで書かれたサイン)
補足:11
愛の化身 ガブリエル様が迷える仔羊の為に創られた高潔な者のみが扱える正に神の一品。
取り扱う者は毎日ガブリエル様に3回以上礼拝し、対象のブタを家畜化するまで使うのを止めることは許されない一品である。
【効果】
物に付いている魂を覗くことが出来る。
力が付けばさまよえる魂も視ることが出来る。
ただし、怨みの強い相手には襲われる事がある。
【説明書】
本書をダウンロードいただき有難うございます。
当ダウンロードデータ(以下データ)はお客様の脳内の記憶の一部をお借りして半
また、当アイテムを誤って紛失された場合には、お客様がアイテムの近づくだけで当データが自動的にアイテムの魔力を読み取りお客様にアラームを鳴らすように致しますのでご活用頂けましたら幸いでございます。
最後になりますが当データはガブリエル様のありがたいお言葉を掲載させて頂くという至極感動的な仕上がりとなっておりますので、必ず一日に一度声に出して音読頂けるありがたい仕様となっております。
3級天使 エロス 著
と、あった。
ナニコレ怖い。
宗教だってもう少しオブラートに包んだ表現をすると思うのだが……。
俺は取説をそっと終了させ記憶のアンインストールのやり方を検索したが見つからなかった。
ウィルスの類か何かですかね? これ。
なんとなく気持ちが滅入ったので気分転換とばかりに外に出ることにする。
道中、ソフィーのお付きの侍女と家人に会ったので、俺が運び込まれた日時を聞くと登城した当日だと返答があった。どうやら数日寝込んだとかでは無いらしい。
ソフィーとエリーの事をお願いしたら家人の一人が「ぼっちゃま、いかがでした」と、聞いてきたので、「別に普通だよ」って答えたら何故かキャアキャア騒がしかった。
部屋で寝てるので「適当におこしに行って」と頼んだら、去り際も何故か顔を赤らめた侍女と家人にキャアキャア言われた。
庭に出ると空が夕焼けで赤らみ始めている。
なんだかんだで一日棒に振ったなぁと考えていると、ウリエル様から少しだけ加護を与えられた事を思い出した。
ガブリエル様の加護が【投擲のスキル】……だったっけ?あれ?金○様の加護って何だっけ?
ま、まぁいいや兎に角、試してみる事にした。
・・・
「……あれぇ?」
色々試したが何がどう変わったのか全く分からない。
魔力の量も威力も身体能力も攻撃力もジャンプ力も走る速度も視覚も味覚も聴覚もどこも変わった感じがしなかった。
どうせなら使い方を教わればよかったと今更ながらに後悔した。
仕方がない。バッカスに土でなにか投擲武器でも作ってもらおう。
魔力を込めて投擲武器を投げていく。
スキルのおかげでどんな向きでどのタイミングで投げてもどんな的だろうが100発100中なのだ。
命中率が良いのは嬉しいのだけど……。
「威力がなぁ」
命中率は魔力で調整できるのだが威力は俺の腕力次第だ。
なので、基礎的な鍛錬は勿論更には如何なる体勢だろうと威力を込めた投擲ができる事が俺にとっての課題だった。
エルフの里に行く前はギミックを取り入れた鍛錬をしていた。
と言っても機械仕掛けとかそういうSF的とか、この世界で科学チートとかができる訳もない。
なんてことは無いただ地面に植え付けられた丸太に腕に見立てた棒が付けられているだけの木人だが、上記の通り俺には腕力と絶妙なバランス感覚が不可欠である。
その為木人の間をすり抜ける様なルートを作ったり足元に着地可能ポイントを制限し、その状態から投擲の的がある様にするなど制限をたくさん掛けた仕様にしていた。
簡単に言えば通るルートを複雑化したパルクールの様な物だ。
当時はこれでぶっ倒れるまで鍛錬していたのだが……。
「ほっ、はっ、……っ、っと」
約一年ぶりに使ってみた訳だが……。
俺が成長したせいかさほど苦労もせずに終わらせられた。
「はぁ、はぁ、はぁ……ふぅ」
息を整え、再度スタート位置に立つ。
今度は魔力を全身に纏い自身を強化していくギルさんに習った魔闘技を試す。
身体強化の割合は半分位。
よーーい、スタート。
頭で反芻し先程と同じコースを通るが全能力が強化された状態ではカカシ相手のコースでは物足りなかった。
生身で回った時間の3分の1で何周しても疲れを感じない。
威力も幾分は増えたが子供の筋力ではイメージしている威力は出なかった。もう少し工夫と言うか何か必要だ。
気付けば空は夕暮れになっていた。
や、やり過ぎた……。
辺りを見渡すと訓練場として使っている区画は見るも無残な姿になっていた。
地面は抉れて穴だらけ、的を置いていた木々はなぎ倒れていた。母様が大事にしているバラ園まで………。
酷使された木人達が無残にも散乱していた。
バラ園はアーチと生け垣風の区画整理がされている所なのだが木人が生け垣に頭から刺さっていた。
このままでは母様に殺される。と、思い誤魔化すにはどうしようかと本気で考えた。
・・・
「……ただいま」
詰めていた兵達に謝り、バラ園の隠蔽について相談し後を片付けていたらすっかり遅くなってしまった。
バラ園? 取り敢えずバッカスに手伝ってもらって元には戻したよ。
はぁ……、疲れた。
「おかえりなさい」
「結構汚れたのね」
屋敷に帰ると顔を真っ赤にしたソフィーと不機嫌な顔をしたエリーに出迎えられた。
しかも、何故か二人は侍女の格好をしていた。
エリー……はともかくソフィーは姫様なのに何やってるんですかね?
「二人ともその格好は……?」
「色々、エリーのお洋服を見繕っている間に私も着替えたくなってしまってーー」
「ソフィーも着替え始めたらお付きの人と侍女の人達がこの服も着てみなさい……って」
へぇ。『エリー』と『ソフィー』っか、随分と仲良くなったじゃない。それにしても……
廊下に人の気配があったのでそちらを見るとお付きの人と侍女と何故か母様がコチラを覗いていた。
アンタら何してんの。
「まぁ、あそこの人達には後で色々聞くとして」
俺は二人の侍女を見る。
せっかくだし少しくらい拝ませてもらうか。
まずはエリーから、髪をハーフアップに纏めたエリーは黒いタイツで長めのメイド服を着ていた。
少々つり上がった鋭い目が出来る女を演出していた。
意外と似合ってんじゃん。
「何? なんか文句ある」
俺の視線に気づいた彼女は腕組みしながら俺に詰め寄ってきた。
この感じ、いやいやこの格好をさせられたって感じだ。
「別に似合ってるよ」
「!? っつ……」
思ったままの感想を言ったのだがエリーは顔を真っ赤かにして俯いた。尖って長いエルフ特有の耳がへニャリと下に垂れ下がっているのもギャップ萌えだった。
しかし、いつもならからかってんのとか言いながら殴りかかってくるのに、変な反応だな?
なんか面白い反応をしてるエリーを見ていたら服の裾が引っ張られた。
「あの……私は…どうでしょうか?」
そこにはもう一人のメイド服を着たソフィーが覗き込む様に上目遣いで俺を見ていた。
ーーゴクン。
その仕草があまりにも可愛いくて生唾を飲んでしまった。
「に、似合ってますよ」
「何で私は敬語なのですか?」
「だーー」
だって、お姫様だから……。と、口に出しそうだったのだがソフィーに遮られてしまった。
「私にもエリーと同じ話し方でお願いします!」
先程より強い視線で俺を見てくる。っていうか泣きそうな顔をするのはズルい。
俺は覚悟を決めて……、
「に、似合ってるよ……」
と言うのが精一杯でその後恥ずかしくなってきたのでそのまま浴場へと逃げた。
風呂に浸かりながらソフィーの事を思い出すともっと気の利いた事を言えばよかったと後悔した。
・・・
風呂から上がって体を拭いていると家人が近寄ってきて、
「坊ちゃまとやり取りした後のソフィア姫様は赤い顔で俯いておいででした。とても可愛ゆうございました」
と、ニヤニヤしながら言ってきた。
「勘弁してくれ……」
そう言い逃れるので精一杯だったが当然、その家人は笑っていた。
散々微笑ましいものを見るような、欲求のままニヤニヤした様な微妙なラインの笑顔で家人は見てきた。
に連れられ食堂に付く。
そして、一番上座(いわゆるお誕生日席)に案内された。
実はこの場所は先日まで我が母様が座っていた場所だ。
先日、男爵の爵位を受けた事で立場的ではあるが現在は俺がこの屋敷の当主となった為、そこに座る羽目になったのだ。
ソフィア姫様が一番位が高いのだがホスト側が座るのが筋なので俺が座っていて、ゲストの姫様は俺の右斜め前の席に座っていた。
前いた世界ではお客様が一番でホスト側はおもてなしするのが一番とかあったけど、この世界では全くの逆だ。
ゲストは言わば採点する調査員である。
ホスト側がメインで仕切ることで家が円滑に回っている事をアピールしないといけないし、メイドの教育やシェフの料理などを吟味するのだ。
普段から貴族パーティ慣れしている我が家の家人からすれば何時もの事らしい。寧ろ俺のほうが緊張していた。
今日は姫様がゲストで来ているので我が家のシェフはいつもより更に気合を入れた料理作ってくれた様だ。
いつもと同じく美味しいのだが何というか料理に気合を感じる。
感じるのだが……
ソフィーとエリーの二人は俯いて大人しいままだった。俺と目があった母様が『ニヤリ』と笑うのを確認すると、それに反応したソフィーとエリーの二人は更に顔を赤くして俯いた。
母上様、二人に何を言ったんですかね?
あ、後で家人の誰かに聞いてみよう。どうせろくでもない事が起こっているに違いない。
まぁ、二人がいつの間にか仲良くなった事を嬉しく思うのは事実だったし、母様とも仲が良ければ色々助けにもなるだろう。
辺境伯としてソフィア姫の後ろ盾に付くという名目での宣言であれば家の決め事だし俺も文句は無い。と言っても王家内(ソフィーの兄様)はソフィー仲がいいので跡目争いとかは起こらなそうだけどね。
・・・
「さぁて、行ってみるか」
ゴキゴキと手を鳴らし上にそびえる城壁を見上げると圧巻な高さだった。見た感じは小高い山…いや、崖がそびえ立っている高さは優に100mはありそうだ、100mの城壁とは大層な大きさに聞こえるだろう実際に高いしね。
前に居た世界では外国にある古城の城壁が平均で8m前後だった。それと比べれば10倍以上なので過剰に見えると言えばそうなのだが、この世界は魔法と魔物が闊歩するファンタジーな世界である空飛ぶ魔物に長距離魔法。100mの城壁でも低いかもかもしれない。
もっともそんな事は国を守る人達が考えれば良いことであるが…。
皆が寝静まった夜を待ってこっそりと屋敷を抜け出してきた。
考えるのは王城で会ったあの凄い魔闘技の使い手。
気絶させられたのが悔しいのかは分からないがあの力を思い出す度に心がざわつく。
魔闘技を使いたくてウズウズしてしまうのだ。
「イッセイ。私はリストラ?」
いきなり変なことを言ってきたのはマーリーンだ。
いつもはマーリーンの魔力を使って門番の意識阻害の魔法を使っていたのだが、今回はそれを使わずに魔闘技を使い城壁を越えてみようと思った。
「そんな事は無い、マーリーンには感謝してるよ。ただ、今日はコイツを試してみたいんだ」
右手で凝縮された魔力を見せる。紫色の光を放って炎のように手にまとわりついている
「ははは……」
自然と笑みがこぼれた。あの時感じた戦士の感覚を覚えている限りで真似てみたのだがうまくいった様だ。体内に巡る魔力が前より確実に濃くなっている。
体の動きがこれまでに無いほどスムーズだった。ジャンプすればこの城壁も飛び越せそうな気になる。
屈伸していざ出発……
「イッセイ。どこ行くのよ」
…出来なかった。
すっかりタイミングを外されてしまった。
……いったい誰だよ。って言うか声で知ってるけどさ。
邪魔してきたやつを見るため振り返る、そこに居たのはエリーだった。
寒いのか青の疾風団から貰ったローブに身を包みカメみたいな感じに縮こまっていた。
まんま某最後のファンタジー3部作目に出てくる回復魔法を使う『導師』の様な見た目をしている。
「こんな時間になにやっーークシュン。…………さ、寒い」
王都も春を向えたばかりで夜はまだ寒い。そして比較的温かい所で暮らすエルフのエリーは寒さにとても弱かった。
獣人の村からシェルバルト領への国境超えの時にはほぼ越冬のタイミングだったので彼女は荷馬車から殆ど動けなかったほどだ。
「う”う”う”う”、な”ん”て”こ”ん”な”に”さ”む”い”の”よ”」
高速シバリングを繰り返す美人のエルフ。なんというかすごくシュールな絵だ。
そんなに寒いんだったら帰ってもええんやで。寧ろ面倒事とか増えそうだから帰ってもらえませんかね?
「ほら。体調を崩すと大変だからやしきーーーー」
俺は(帰ってくれと)念を送り続けながら気を使った訳だが……。
「当然、私も行くわ」
当然の権利の様にエリーは言ってきた。
……先ずはその垂れている鼻水を拭こうか。
「寒くなんですか?」
「寒いわよ!! でもその格好ってこれから
そう言ってエリーはストレッチを始める。寒いって言ってた癖に頭の切り替えが終わったのか今は寒さを全く気にしていないようだ。
しかも、ローブからチラッと中が見えたがバッチリ出かける準備(装備)は整っていた。
最初から行く気マンマンかよ。
苦笑いするしかない。しかもここまで準備万端なら置いていくことは難しい。逆に下手に置いていって
「……出るのは内緒ですけど良いですか?」
一応聞いてみる。が、
「もちろん!」
帰ってきた返事はやけに嬉しそうに微笑みながら、やる気を感じるほど元気な返事だった。
やたらに声がデカイし…。
「おい。何か聞こえなかったか?」
「いや、何も聞こえなかったが、居てもどうせ酔っ払いだろ。ほっとけよ」
「……念の為見てくる」
どうやら、今ので気づいた兵士さんが居るようだ。
とりあえず行くか。
「エリー、魔闘術は使えますか?」
「うん、まぁ。ちょいちょい使ってるわ」
目は泳いでいないし、まぁ何とかなるだろう。一応確認しておくけどね。
「今からこの城壁を越えますけど行けますか?」
俺が城壁に向かって親指で指すとエリーは城壁を見上げて生唾を飲んでいた。
ちょっと自身無さそうだ、今更置いていく訳にもいかないので足跡を残すことにする。
「僕が城壁に登る際に足跡を残して行くので付いてきてください」
それだけ言うと魔闘技を使う。
全身に魔力が巡り体を紫色に変色させる。
隣でエリーが魔闘技を使ったが俺とは違い緑色の魔力を発現させていた。
「行きますよ」
「うん」
ーーシュッ!!
ーーシュッ!!
「おい。何か居たか」
「……何も居ない」
「ほら見ろ。勘違いだよサッサと休もうぜ」
「あぁ……」
地面に落ちていたナイフのような鋭利なものを見つけた門番の兵士はそれを拾うと城壁を見上げた。
しかし、それ以上他の痕跡も見つけられ無い門番の兵士達は元いた詰め所へと戻っていくのであった。
・・・
「森の方へ行くの?」
「うん」
エリーの問に頷いて返す。
ガブリエル王国は背面に霊山と呼ばれる山脈に囲まれており東西と南に一つずつ門を構える王国である。
東門を抜けた先には平地が、南門には運河がそして西門には広大な森が広がっている。
今回、抜けてきたのは王都でも比較的大きめな城壁がある西の門だ。
王都を守るように広がる広大な森には浅い部分にはゴブリンやコボルトの様な比較的弱いモンスター達が出ており冒険者でもクラスの低い初心者には人気のスポットとなっている。
噂によれば森の奥には山脈に連なる場所には太古の遺跡やドラゴンの住処が有るなどとされておりクラスの高いモンスターが出るとも言われている。
今回は割と浅い部分での魔闘技の検証を行って行こうと思った訳だが……。
「ねえ。もっと奥に行こうよ」
ものの5分も経たないうちにエリーがつまらなそうな顔でアピールして来た。
夜間のモンスターは一種の興奮状態に陥る様で割と獰猛になりがちな訳だがエリーにとってここのモンスターは弱すぎるようだ。
気付けばモンスターの屍の山が気づかれつつある。
彼女は土系の魔法を得意としているのだが特に植物を扱う魔法に長けており木の根や枝を急成長させたような魔法を扱う。
因みに魔闘技には魔法の効果を上げる能力も有るらしく、彼女の使う魔法がこれまで使っていた魔法よりかなり強力で、かつ自分の意思を持つ様な動きを見せていた。
モンスターが現れるたびに『ビタンビタン』と豪快な音を立てて暴れるエリーの魔法になぎ倒されるモンスター達の光景を見ていると彼等に同情すら覚えた。
(エリーのストレス的に)奥に行くのはやぶさかでは無いが今日の俺はモンスターの討伐を目的に来た訳ではないのでエリーの申し出を断る事にした。まぁ、彼女もエルフなので森に中でも危険が少ないと思い行くなら勝手にして貰うつもりだが。
「ごめん。僕はここで頑張るからエリーはもっと奥まで行ってきていいよ」
「むぐぐ」
何故か不機嫌そうに頬を膨らますエリーを尻目に術の準備をしていたら我慢の限界に達したエリーはつまらなそうに、
「じゃあちょっと探索してくる!」
と言いながら森の奥へと掛けていった。
「あんまり遠くに行っちゃだめだよー」
「うるさい」
何をそんなにブリブリしているのか? コレガワカラナイ。
走っていったエリーを見送ると魔闘技の起動を開始した。
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