第109話 最終話 この世の果てまで愛し合おう

ここは、時の庭。巫女アナスタシアの見る無意識の王国。


イリアの死のさだめが、木の葉のように散って行く。


汝、聖なるもの、清浄なるもの。


『神のもの』


どこからか鈴の音が聞こえてくる。

道なりの花が散って行く。そして枯れて行く。何かを追いかけるように花びらが散って行く。


イリアの着せられている、花嫁のヴェールが風に揺れる。


『来たれ、娘たちよ。私の嘆き、訴えを聞いて!』


『見よ』『誰を』『あの花嫁を』


その者、神の器にして贄たらん。全ての運命と罪を背負いしもの。知恵の実を食べても無垢なる者。


『愚かな人間たちよ。また生贄が必要なのか?』


『イリア。イリア。私と共にあれ。』


花吹雪のなか、ユークリッドはイリアに口付けする。紅い、血のような雪が降ってくる。


『メシア。祈り。救い。血の記憶。』


ユークリッドの思い出が雪となって散って行く。


『──巫女よ。アナスタシアよ。自由が欲しいか。』


『そうだ。そしてまた、この世の果てまでお前と愛し合いたい。』


『そう、そう、そうなのよ。』 


──イリア!目を覚ませ!ここは砕けたクリスタルの夢の中だぞ!お前の心が壊れてしまう!──


『なぜわかった。』


あちこちのドアが開きだす。


『おいで。おいで。』


アナスタシアは言う。「ここは私の夢の中。私の夢はこの世全ての集合無意識と繋がっている。今ならまだ引き返せるぞ。」


「ニエをもとめしものよ。歴史から何も学ばず、再びメサイアをもとめしものよ。地獄へ落ちるがいい!」


【最終決戦】


【イリア(アナスタシア憑依)、ユークリッド 対 世界の見る夢】


世界の見る夢はギアスを唱えた。対象の無意識を乗っ取り、攻撃する間もなくイリアは逆さまの空に落ちて行く。しかし神であるユークリッドとアナスタシアには効かなかった。天使の約束。アナスタシアはイリアに憑依し、I love you.の呪文を放った。


『お前が欲しい』『愛している』『愛している』』と世界の見る夢は昌和する。


イリアとアナスタシア、ユークリッドを愛する記憶が、イリア達の周囲を回り出す。


ユークリッドは地獄の業火を放った。


『やめろ』『やめろ』


世界の夢は戦争を思い出し、狂って行く。


アナスタシアの支配の呪文。アナスタシアは世界の見る夢を支配。地獄へと落とす。


【世界は、死んだ】


さあ夢から覚める時だぞ。●●よ。


end.







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