東北本線まとめ
①
東京
↓
『とう』さん(父さん)
と
『きょう』(今日)
↓
『父さん』は『今日』、単身赴任先へ行くみたいだ。
神田
↓
『か』なしい(悲しい)
↓
色々起こったことも話せたし、また少し会えなくなるのは寂しいし『悲しい』けど…今までだって耐えてきた『んだ』、大丈夫だね。
秋葉原
↓
あきはばら
↓
『秋は薔薇』
↓
春は桜、夏には向日葵、『秋には薔薇』、冬には梅が綺麗なとこに行ったし、また今年も行くだろうな。
御徒町
↓
『おか』しはない日が来ないように『ちまちま』食べよう。
上野
↓
『うえ』(飢え)
↓
『飢え』は感じてないし、まだそういう点で見たらいい方な『の』かな。
鶯谷
↓
だから父さん、いってらっしゃい。
こうして『ウグイス』の鳴き声が聞こえてくる中、父さんは出発した。未『だに』切り替えのつかない僕を置いて。
日暮里
↓
『にっぽ』ん(日本)
↓
『日本』はこういう人たちがいて成『り』立つ社会である。
西日暮里
↓
ひと『り』(一人)
↓
経営『に』てこずっているところに送られ、愛お『し』い家族『に』会うことができず『暮』らす必要が出る人が『一人』は必ずいる。
田端
↓
しかし、そこでのド『タバタ』した生活の中で、家族を忘れることはない。
上中里
↓
『かみ』(神)
と
信じ『な』い
と
『か』み(神)
と
『さ』゛
と
『と』し(都市)
↓
『神』を信じ『な』いこの村でも…『神』を信じないと殺『さ』れる『都市』でも…
王子
↓
my『ōji』(名字)
↓
『名字』に制限をかける村でも…条件を満たした名前じゃないと入れない街でも…
東十条
↓
『ひがし』ずむ(日が沈む)
と
『じゆ(ゅ)うじ』ざい(自由自在)
と
『よ(ょ)う』用
↓
『日が沈む』まで『自由自在』にいつでもどこでも『用』をたす村でも…
赤羽
↓
幸運の証とされる『赤』い『羽』根を掴み取るまで帰さない村でも。
川口
↓
今回私が話すのはまた他のとある村でのこと。その村は『川』の河『口』にあった。
西川口
↓
にしかわぐち
↓
西側口
↓
その村は『西にある入り口』しか見つけられてなく、東側から帰ってくるときは遠回りしなければならなかった。
蕨
↓
『わら』う≒面白い
と
『び』んじょう(便乗)
↓
バラエティはとても『面白く、便乗』したこともあった。
南浦和
↓
『みな』(皆)
と
『み』ない(見ない)
と
『うらわ』:裏話(うらばなし)
↓
『皆』がバラエティしか『見』ないもんだから、それ以外の『裏話』などの情報が入ってこない。
浦和
↓
『うらわ』:裏話(うらばなし)
↓
『裏話』もきいてみたいなぁ…
北浦和
↓
『うらわ』:裏話(うらばなし)
↓
と思ってたらやっと『きた』。『裏話』。
与野
↓
『よの』なか(世の中)
↓
『世の中』はこんなにおもしろいことばかりだったのか。
さいたま新都心
↓
『い』っ『た』ん(一旦)
↓
「『さ』ぁ、『一旦』『ま』ぁ、『新』政府の方行ってみるか」と思い立ち、『都心』の方行って見た時、
大宮
↓
『大』きな『宮』殿が見えてきた。
土呂
↓
『トロ』『トロ』歩いてた足も少し気力が湧いたのか少し早足になった。
東大宮
↓
『ひがし』ずむ(日が沈む)
↓
「『日が沈む』前にあの『大』きな『宮』殿に行かなきゃ…!」
蓮田
↓
『はす(゛)だ』
帰りのこともあるので早く着きたい。そろそろ着く『はずだ』。
白岡
↓
白丘
↓
『白』い花の『丘』を右に見てその宮殿に入った。
新白岡
↓
『しんしら』(紳士な人たち)
と
『おか』ねもち(おかねもち)
↓
そしたら『紳士な人たち』が『お金もち』なのだろうか、レベルの違うことを話していた。
久喜
↓
『く』っ『き』ー(クッキー)
↓
お菓子も『クッキー』みたいな安いものは話に出てこず、もっとたかそうな名前のものばかりで話についていけない。
東鷲宮
↓
『ひがし』ずむ(日が沈む)
と
『わしのみや』(わたしだけだった)
↓
とりあえず道がわからなくなるから『日が沈む』前に帰りたいと考え、わたしは足早にそこを去った。帰るのは『わたしだけだった』みたいだが。
栗橋
↓
栗の木
↓
出たところから西の方を見ると一本『木』があり、その下に『橋』が架かっていた。
古河
↓
その橋は『昔』ここに『川』が流れてた時に作られた橋で、もうここには川は流れていないらしい。
野木
↓
『のぎ』く(のぎく)
↓
『野菊』も近くに生えていた。
間々田
↓
ホームステイ先に帰ると小さい子供が現地語で「『ママだ』!やった!ママが帰ってきた!」と言っていたらしい。単身赴任は自分だけじゃないのかと安心した。ここから先はその親子と私の会話。日本語に翻訳不可なものは【】でくくらせて予想を書かせてもらう。
小山
↓
「『おやま』ぁ、こんなにでっかくなって。」
小金井
↓
「ほら!近くに『コガネ』ムシ『い』たよ!」
自治医大
↓
『じ』い『ち』ゃん
と
『いだい』(偉大)
↓
「『じいちゃん』も言ってたわよ。小さな虫でさえ大切にできない子は『偉大』な人になんてなれないって。にがしてきなさい。」
石橋
↓
「はあ〜『い』…」
「『し』かしし『ば』らく観てたいな。こんな綺麗なコガネム『シ』初めて観たな、どこで捕まえたんだ?」
雀宮
↓
『すず』むし(スズムシ)
と
『めの』まえ(目の前)
と
『宮』殿
↓
「いや…最初は『スズムシ』を捕まえようとしたんだけど、『目の前』で逃しちゃって…あ、場所はあの『宮殿』のあたりだよ!」
宇都宮
↓
うつの宮
↓
宮を打つ
↓
傷つける
↓
「まさか『宮』殿に網で『傷つけて』ないわよね!?」
岡本
↓
『おか』の『もと』(丘の下)
↓
「大丈夫だよ、宮殿の真下じゃなくて近くの『丘の下』だから。」
宝積寺
↓
『しゃく』:石(いし)
↓
「ならよかったわ…」
「それって『宝石』みたいなあの白い花が咲いてる?」
「うん、そこだよ!その近くに『【宗教施設】』があるんだ!」
氏家
↓
『じい』ん(寺院)
と
なんと言『え』ばいいのか
↓
「『う』…『寺院』って『なんていうんだろう』…?」
蒲須坂
↓
『かま』(釜)
と
『す』べて(全て)
と
『さか』:酒(さけ)
↓
「『ジーン』って何?」
「あ、日本でいう宗教施設みたいなもんだ。なぁ、そろそろ夕飯にしないか?」
「『釜』に『全て』入ってるわよ。『酒』もあるわよ。出す?」
片岡
↓
「『片』方出してもら『お』う『か』、お願いできる?」
矢板
↓
『やいた』(焼いた)
↓
「『焼いた』【主食】もあるわよ。もう出す?」
野崎
↓
『のさ(゛)き』(の先)
↓
「んじゃそれも、お願い。」
「そう!今日はあの橋『の先』までいったんだよ!」
西那須野
↓
『に』もの(煮物)
と
『なすの』(茄子の)
↓
「『茄子の』『煮』物ももう出『し』ちゃうわね。」
那須塩原
↓
『なす』(茄子)
と
『ばら』『ばら』とかける
↓
「あ、『茄子』に『塩』を『かけて』くれるか?」
「僕の話も聞いてよ…」
「はいはい、どうした?」
黒磯
↓
『くろい』(黒い)
と
『そ』ーっと
↓
その時だった…『黒い』影が一瞬窓から『そーっと』見えてきたのは。
②
黒磯
↓
『くろい』(黒い)
と
『そ』の
↓
『黒い』『その』影が見えてから数日、私は「それ」に怯えながら生きていた。
高久
↓
「それ」は『高く』飛んだり右往左往したりしていたが、どうやら私にしか見えていないらしい。
黒田原
↓
『黒』い影は『だ』いたい家の近くの『原』っぱにいる。
豊原
↓
ふ『と』「それ」を『よ』く観察しようと『原』っぱまで行ったら
白坂
↓
『か』いわ(会話)
↓
『白』い花を持って話しかけてきた。
「『さ』ぁ、『会話』をするか。お前に俺は見えてるらしいし。」
新白河
↓
『しんしら』と『かわ』らない(紳士のような)
↓
宮殿で見た『紳士のような』姿だった。
「とりあえず座りな。」
「お前は一体なんなんだ…?」
白河
↓
『し』(死)
と
『かわ』ってる(変わってる)
↓
「お前とは失礼だな。こういう風に俺『ら』日本語で会話できてるのに気づいてないのかよ?」
「あっ…そういえば…」
「俺はここで『死』んだ日本人の霊。『変わってる』だろ?」
久田野
↓
「はぁ、生きた日本人に会うのは久しぶりだな。もう『クタ』『クタ』だ。」
「お前…じゃだめならなんて呼べば良い?」
「俺は『アサカ』と呼んでくれ。」
「わかった。じゃあアサカは何年前にいたんだ?」
「そうだな…十年以上は昔だな。」
「そ、そんなに昔!?」
「今考えてみると結構長い時間待ってたんだな…暇な時はいつもこの『野』原に来てたが…」
泉崎
↓
『いずみ』の『さ(゛)き』(泉の向こう側)
↓
「アサカはどこで…」
「あぁ、俺はそこの『泉の向こう側』でな。」
矢吹
↓
吹き矢
↓
「どうやって…?」
「ここは主に狩りで食べ物を用意するのはわかるよな?それで『流れ弾』に当たってな。」
鏡石
↓
『鏡』のように表面が綺麗
↓
「で、何故今まで…」
「最近までそれに気づかなくてな。地面に【表面が綺麗』な『石』が落ちて、それに映った自分を見てね。でもこの体でいることが慣れちゃったんだよな。」
須賀川
↓
『す』みか(実家)
と
『かがわ』(かがわ)
「どこに実家があるのですか?」
「うちは『香川』だ。」
安積永盛
↓
「そういえば『『アサカ』』ってどんな字書くんですか?」
「『荒れる』に『栄える』で『荒栄』。」
「まさか…うちの会社に勤めてた…?」
「本名を言えばわかるか?『荒栄 『ナガモリ』』って言うんだが…」
「まさかその漢字って『流れる』に護衛の『衛』…?」
「そうだ、よくわかったな?」
「そりゃそうですよ!うちの会社で伝説として語り継がれているんですから!」
郡山
↓
『こおりやま』:氷山(ひょうざん)
↓
「あれ?でも本体って…?」
「あの『氷山』の上に墓のようなものがあってそこに埋まってるらしい。」
③
郡山
↓
『こおりやま』:氷山(ひょうざん)
↓
そして私たちは一度その『氷山』にあるというお墓らしき場所に行ってみることにした。
日和田
↓
『だ』いたい(大体)
↓
『日』にちを決め、待ち合『わ』せ場所を決め、『大体』の行程も決めた。
五百川
↓
『わ』めく(大きな声)
↓
標高が『五百』メートルになったくらいだろうか、アサカさん『が』いきなり『大きな声』で「おもいだした!」と言い出した。
本宮
↓
『もと』『もと』(元々)
↓
少しビビりながらもどうしたのかと聞くと、「ここには『元々』『宮』殿があったんだ。」と答えた。
杉田
↓
『た』かい(高い)
↓
それにしても寒『すぎ』じゃないか?『高い』からか?
二本松
↓
『にほん』(日本)
と
『まつ』(待)
↓
こんな時に思うことじなないかもだけど、『日本』に帰る日が『待』ち遠しいな…
安達
↓
彼は昔、ここに派遣されていた『アダチ』さんという人が亡くなってしまったためきたのだという。
松川
↓
『まつ』(待つ)
と
『かわ』った(変わった)
↓
そして、その人の死を『待つ』かのように会社内の体制も『変わ』ったという。
金谷川
↓
『か』いしゃの『な』い『やが』か『わ』る(会社内の体制が変わる)
↓
『会社内の体制が変わる』のは初めてのことでいろいろ困惑したこともあるだろう。
南福島
↓
『みな』『み』る(皆見る→着く)
と
『ふく』を『しま』う(上着を脱ぎ畳む)
↓
そんなことを考えているうちに私たちの目的地である墓に『ついた』。近くに小屋がありそこで暖がとれるようになっている。とりあえず小屋に入り、『上着を脱ぎ畳ん』でおく。
福島
↓
『ふく』を『しま』う(上着を脱ぎ畳む)
↓
アサカさんも同じように『上着を脱いで畳ん』でいるけど…やる意味あるのか?と思ったことは内緒にしておこう。
東福島
↓
『ひがし』ずむ(日が沈む)
と
『ふく』を『しま』う(服を脱ぎ畳む)
↓
『日が沈ん』でだんだんと寒くなってきたがそういえばアサカさんって幽霊だよな?『服脱いで畳ま』なくてよかったのでは?
伊達
↓
『だ』っ『て』幽霊だよ?…ってまさか殺しにきてる!?
桑折
↓
『こおり』(氷)
↓
雪もひどくなってる…ってかもうあれは雪というより『氷』の塊が降ってるようなものでは?
藤田
↓
『ふ』てき(不敵)
と
『じ』んせい(人生)
と
『た』える(終わる)
↓
ありえる…アサカさん…って『不敵』な笑みを浮かべてる!?『人生』ここで『終わる』のか…
貝田
↓
『かいだ』ん(二階)
↓
そんなアサカさんから逃げるように『二階』へ登ると…
越河
↓
『こ』:小:ちょっと
↓
『ちょっと』『すご』そ『う』な道具が入っていた。
白石
↓
『しろ』:城:宮殿
↓
これは…『宮殿』に使われていた『石』だろうか
東白石
↓
『ひがし』るされてる(太陽が記されてる)
↓
『あ、もう一つあった。』こちらには『太陽のようなものが記されてる』のか。
北白川
↓
『かわ』:皮:布
↓
なんで物色しているうちについにアサカさんが登って『きた』!?なんか『白』い『布』持ってる…?
大河原
↓
『がわら』(瓦)
↓
とりあえずこの『大』きな『瓦』を投げつけ…って相手幽霊じゃん。すり抜けるに決まってる…
船岡
↓
『ふな』(不な:ダメな)
と
『か』『お』(顔)
↓
一か八かこの太陽が彫られている石を投げてみるか。『ダメな』気がする。てかアサカさんの『顔』が怖い…
槻木
↓
『つき』(ツキ:幸運)
と
『のき』(軒:小屋)
↓
でもやってみなきゃしょうがない!やってみるか!
…『よし!なんかわかんないけど倒せた!』とりあえずこの『小屋』からさらばだ!
岩沼
↓
『いわ』う
と
『ぬ』(打消の助動詞)
↓
雪も『止んで』いて視界も晴れていた。『よかった。』ちゃんと服は着て『ま』すよ?
館腰
↓
『た』っ『て』(立って)
↓
投げた時に『腰』を痛めたのかもしれないけど『立って』走れないほどじゃなかった。
名取
↓
『とり』あえず『な』んとかホームステイ先に戻ってこれた。
南仙台
↓
『み』ていた(見ていた)
と
『だ』『ん』『せ』『い』(男性)
↓
家族『み』ん『な』が私の姿を『見ていた』。その中の私も知らない『男性』が私を指差していった。
太子堂
↓
『たいし』たもの(大したもの)
↓
「帰ってきたぞ!あの山に行って死なずに『堂』々と帰ってきたぞ!『大したもの』だ!」
長町
↓
『まち』(待)
↓
家族は『長』々と『待』っていたようだ。なんせあそこは『あの世』との境。
仙台
↓
『せん』にん:神
↓
『神』でもなければ戻ってこれな『い』の『だ』という。
「路線ものがたり」解説 平城山 松前 @narayama_masaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。「路線ものがたり」解説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
久礼と岸玉の学生生活/平城山 松前
★4 二次創作:けものフレンズ 完結済 26話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます