2


1


イクメンの夜毎に増える目の隈に「三か月目」の重み感じる



2


観終わるや祖母はまなこをしばし閉じアランドロンの白髪を想う



3


オタ共だ。我ら騒いで笑っても同じ女を追う者たちだ



4


爆風は縦ではなくて横揺れと初めて知った花火事故の夜




遅刻して謝り来る友人の肩に猫の毛、甘えていたな



6


怒鳴り出し品物ゆするチンピラの子分顔伏せ後払いする




「ミス多し」障害ある友よりも話聞く方深刻になる



8


リノリウム 血が零れても目立たぬと語る廊下に秋の陽は降る





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