第6話 チートスキル発動しちゃいました。
夜が明けて、起床すると森の奥から咆哮らしき音が聞こえた。
なんだよ。朝からうるさすぎるだろ。それに魔力を感じる、敵でもいるのか?
「誰かいるわね。出てきなさい」
アウラの問いに一人の獣の耳を付けた美少女が姿を現す。
可愛いんだが、獣人族の者なのだろうか。うーん前世でもケモナーは存在したし、悪くはない。
「私の森に何か用ですか? ここは私が作った森です。用がないなら出て行ってください」
お前が作った森かよ。糞迷惑な奴だな。しかし森作れるって凄い魔力の持ち主だ。
「何のために森作ったんだ? 単刀直入に言うと邪魔なんだが」
「身を隠す為に森を作りました。敵は悪魔です」
成る程身を隠す為に森を作ったのか、理には敵ってはいるか。
敵は悪魔って、恐らく隣国支配している悪魔だろうな。
「悪魔に狙われる理由は? それと自己紹介しないか」
名前すら知らないなんて話にならないからな。
「俺はルクス。右からアウラ、クラーラ、エミリアだ。宜しく」
「私はファーリーです。悪魔に狙われる理由は私の持っている宝石に関係しています。これはこの世界に散らばる七つの宝石の一つです。七つ全て集めると伝説の島の扉が開くらしいです。詳細はよく知りません」
意外と理由が重い。何そのファンタジー小説に出てくる設定みたいなの。
まあファンタジー世界なんですが。
「俺が守ってやるから森消してくれない。悪魔ぐらい俺が退治してやるよ」
「信用出来ません。早く森から出て行ってください。じゃないと森があなた達を襲いますよ」
はあ~。めんどくせえ。もういいや、チートスキルで森破壊しよう。よし決めた。
チートスキル発動
エミリアの時は手加減してたけど、森破壊なら少し本気出すか。
俺は次の瞬間、
更に追加で森そのものを抹消させる。
チートスキル発動
ターゲットを森にして森を抹消させる。
ファーリーは驚きのあまり地面に座り込み、他三人は言葉を失っていた。
あーあチートスキル発動しちゃいました。目立つの嫌いなんだよな。
強すぎるのも問題です。
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「強いわね。森が一瞬にして消失した。正直ゾンネ様より強い。これは脅威だわ」
仮面を付けた赤髪の少女は遠くからルクス一行を観察していた。
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