詩集・流木が集まるところ

水乃 素直

第1話 流木


どこかで、何かの木が倒れて

この川に流されてきた。

ため池に流されている。

ずっといた流木に混じって、どれか分からなくなる。



木はゆったりと時間を刻む。

川は穏やかに流れる。

鳥が優雅に鳴いている。

この自然は、誰もが望むだろう。




雨が降ると顔が変わる。

時が経てば人は変わる。

角度が変われば見え方が違う。


僕が言葉を残すこと、

僕が詩を書くこと、

その意味かもしれない。違ったらごめんね



木の人生は退屈だろうか。

日本の川は、流れが急だ。

鳥は明日にも死ぬかもしれない。

誰かが望んで、今のシステムを選んだはずだ。




前説はこんなところで、

よろしくお願いいたします。

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