第8話 ASU-57
「しっかしまあ……これどうしろと」
自走砲を見ながらため息をつく。こんなの動かし方もわからん。
『本部カラメッセージヲ受信シマシタ』
なんだろう?まあこんなタイミングだしこいつのことだろうけど……
『……ん?始まってる?……えーと……』
え!?カコ博士!?
『えーと…開封信号を受信したから、箱の中身について説明するね…そちらに投下したのは、食料、水、対セルリアン戦闘用バックパックSS-B1、サンドスターを使って物資を作れるSSプリンター、それらを運ぶトレーラー、グロック18C改用のサンドスター・マガジン。それに……』
『例の騒動の時にロシア軍から引き受けた空挺自走砲ASU-57、対大型セルリアン用の高速徹甲弾、小型セルリアン用の榴弾が入ってる…』
例の騒動……アメリカ、ロシア、そして陸自が動いたっていうあれか…
『SS-B1とSSプリンターはRBシステムと同期して半自動で動くけど……ASU-57は開発が間に合わなかったから、手動で動かして…マニュアルはネットワーク内のフォルダに入れておくから…』
『本当はこんな物騒なもの…ジャパリパークに入れたくはなかったのだけど………フレンズの命には代えられないから…』
……え?
『シグマ……思った以上に事態は深刻みたい……』
『もう何時でも大型黒色セルリアンが現れてもおかしくない状態になっている……このメッセージを聞き終えたらすぐに火山に向かって…』
『フレンズ達を…よろしくね…………』
わーおなんかすごいことになってるぞ……
と、とりあえずこの荷物を全部箱から出さないと…
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