フレンズ達の非日常

@kasama508

プロローグ

見渡す限りの青い海。その海の上にぽっかりと浮かぶ奇跡の島、ジャパリパーク。


その上空に一機の輸送機が悠々と飛んでいた。機体には、ジャパリパークのロゴが描かれている。


大陸に差し掛かったところで、輸送機の後部ハッチが大きく口を開いた。そこから自動車サイズの木箱が飛び出し、その後を追うように少年が一人、飛び降りた。


少年は、落下を続けながらジャパリパークの全貌を見渡す。


サンドスター火山、各エリア、それにパークセントラル。人がいなくなっても動き続けるじゃぱりまん工場、発電所。


そのまま降下予定のキョウシュウエリア、サバンナちほーにむかって落下を続ける。

ここからでも鳥のフレンズが飛んでいるのが見える。


あれは…ハクトウワシだろうか。


パークに人がいたころはスカイインパルスとして活動していたみたいだが、今はどうなんだろう。


だんだんと地面が近づいてきた。


「そろそろかな…」

パラシュートを開くためのワイヤーを引っ張る。


……引っ張る。……?

開かない。何回引っ張っても開かない。

無情にも少年は重力に従って落ちてゆく。


「う、うわあああああああああああああぁぁっ!」


少年は悲鳴を上げながらジャパリパークに落ちていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る