八王子城の怪奇伝説

松永紅龍

八王子城の怪奇伝説


これを読んでいただいている読者様たちにお尋ねしたいことがあります。



あなたは八王子城の怪奇を知っていますか。



知っているなら構いませんが知らなければここに書いていただきます。




事の始まりは今から四百年前ぐらいの話です。そう戦国時代のお話です。


当時八王子城を支配していたのは北条氏(後北条氏)であり約でありますが百年近くも関東地方を支配していた大きな大名でした。しかし、時代はすでに乱世の終焉を迎えつつありました。



かの歴史で有名な豊臣秀吉がついに天下統一に乗り出したのです。兵力で表すなら豊臣が約二十万で対する北条氏は約八万しかおらず圧倒的に不利でした。そうして世にいう小田原征伐が始まりました。最初に狙われたのがこの八王子城でありました。



豊臣軍はこの八王子城にいた人たちもちろん女子供問わず皆殺したそうです。これは北条氏に対する見せしめにされたのです。早く降伏しないとこうするぞと行動に出したのでありました。もちろん効果はありましたが逆にそれがきっかけで農民を怒りを買い忍城の戦いでは最後まで城は落とせずに終わりましたがこの八王子城ではそれはそれは悲惨すぎる行為でした。



そのおかげで私、松永紅龍は景勝に利家さらに昌幸が嫌いになりましたが・・・それは置いといてその悲惨なこともあったためにこの八王子城では落城日近くなおかつ深夜でその場所に向かうとほとんどの人が怪奇現象に合うそうです。


今回はそのあった人の話を書きます。




これは私が中学生の時に先生が八王子城に肝試しをしに行った時の話です。



先生とその友人二人で一緒に肝出しをしに行きとある場所から車から降りて歩き出しながら友人と話していた時に急に寒気がしたみたいなのです。夏なので普通なら熱いはずなのですがどうしてか寒くなったみたいなのです。



そうしてどこからかうめき声が聞こえたみたいなのです。先生たちはそれに一瞬怯えたみたいですが三人もいるのでこれではひるまず奥に進んだみたいなのです。



滝が流れている場所について写真を撮ったみたいなのですがどうやら白いモヤモヤがたくさん集まっていたみたいなのです。さらに滝の方に人らしき見たいものを見たみたいですがそれを見た瞬間、先生を含めて急いで逃げ出したと言っておりました。



そうして車で逃げて急いで住宅地帯まで逃げてとあるコンビニに立ち寄って休憩をしようとしていたら先生がとあることに気がついたみたいなのです。



車に血が固まったような赤黒い手らしきものが数か所もあったそうです。先生はそれを写真に収めてみたい奴だけ見せてやると言って見せてくれましたが確かに手らしきものはありましたが自分はそれよりももっと恐ろしいものを見つけてしまったのです。



そこには苦しんでいるような人らしきものを見つけてしまったのです。私は後で先生にこっそりを教えてその場を後にするのでした。



そしてもう一つ書かなければならないことがあります。



今度は私、松永紅龍が体験した話です。



これは高校生最後の夏休みのことでした。私は昔から歴史が好きで・・・まあ、私の作品を見ればわかることかもしれませんが。それで城廻しておりました。神奈川にある小田原城に友人と一緒に長野にある上田城にさらに川越城も行きました。そして行ったことある城にもちろん八王子城もあります。



その時に起きた出来事です。私、松永紅龍は無駄に霊感がありまして昔からいろんなことにそれで苦労しました。特に金縛りが・・・



もちろん幽霊が出ることで有名な八王子城のことも知っておりました。ですので幽霊が出なさそうな昼間から行きゆっくりと城を回っていました。



もちろん備えもしておきました。お守りに北条氏の家紋がある布。これは自分の北条氏側ですよとアピールすれば攻撃されないかなと思い持ってきておりました。そうしてる間にも暗くなってきておりそろそろ帰らないとやばいなと思い帰ろうとしたその時でした。



本当に一瞬でしたが血だらけの武者みたいなものを見たのです。もちろん私は驚きながら確認をしましたがいませんでした。



私はこんな時間からでもやばいのかと思い走り出したのです。そんな時でした確かに私はどこからか聞こえたのです。



「・・・助けて。」



低い音で驚きそのこともあってかつまずき転びそうになりましたがなんとか転ばずに済みまた走り出そうとした時でした。右足に赤黒いものがあったのです。もちろん足に怪我をしていませんでしたから普通はないはずですが・・・・




私は深くは考えずにただひたすら逃げ出すように走り出したのでした。もちろん写真なんてありませんよ・・・・幽霊が映るのが怖くてね。



家に帰り風呂に早速入り洗い流したのです。やっぱりどこも怪我をしていませんでした。となると考えられたのが中学生の時に見たあの写真の赤黒い手しか思いつかなかったのです。



もちろん怖くて当時誰にも話せませんでした。何も起こりませんようにと祈りながら数年が経った。



私は首に珍しい病気にかかったのである。病気自体は特に深刻ではありませんでしたが動脈が圧迫しているみたいだったので手術することにしました。




手術は成功した。首に大きな傷ができたがそれでも成功したならいいかと思い病院で入院してから数日後に私は金縛りにあった。



それも誰かに夢の中であるが恨まれている目で見つめられてそれに怯え起きたと思っていたら金縛りである。おまけに目の前にはあるはずもない影もあった。





翌日、金縛りにあって嫌だなと思いつつゲームをしていた時にゲームが歴史関連のせいで八王子城のことを思い出したのである。



自分はまさかなと思いつつ昨夜のことを思い出すのであった。



これは八王子城にいる幽霊のせいなのかそれともただ病院にいた幽霊のせいなのかはわからないが一つだけ真実なことがある。



病院の先生は早く首傷は無くなりますよと言われたが・・・・





それにもかかわらず自分の首傷がまるで刀に切られたような跡が未だに残っているのであった。









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八王子城の怪奇伝説 松永紅龍 @mekisikosaramannda-

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