先生、磨王は魔王に入りますか?
世界三大〇〇
「いいえ。磨王は益王ですから、魔王ではありません」
馬銜垣先生は、いつも明確に道を示して下さる。とってもお世話になった。そんな先生との別れはとても辛い。私は来月、36年間過ごした「THISーHighschool」、通称コーコーを卒業する。答辞では高らかに宣言するつもりなの。
「磨王様のもとで、ピカピカに輝くのが、次の目標!」
コーコーでは主席だった私だけど、磨王家で輝くという私の目標は、その意気込みとともに一瞬にして消し飛んでしまった。1年先輩で中卒の最も時給の安い職である「クサキに水を与える係」のレタリー・トイでさえ、あの輝きようである。与えられた「練馬をととのえる係」が私なんかに勤まるのか、心配で仕方がない。
磨王家には輝き格差がある。今の私では、磨王様に会うことさえ許されない。磨かれることさえ出来ないのだ。このままでは一生、輝けはしないだろう。
そんな私を励ましてくれたのは、ある男の子だった。
先生、磨王は魔王に入りますか? 世界三大〇〇 @yuutakunn0031
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