父としての教育と挫折4発目

 我輩は父である。


 父たるもの無闇に子供を叱ってはならぬ。

 日常の小言は妻に任せ、父はここぞという時にのみ叱るのだ。さすれば父が叱る時は余程の事だと娘も思うであろう。



 我輩のプリンがない。

 確かに冷蔵庫の2段目に入れておいたはずだ。見付からないように一番奥に隠していたのだが…。

 

 さては娘に違いない。


 我輩は娘を呼び叱った。



 そんな事で叱るなと我輩が妻に叱られた。


 犯人は妻だった。

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