第188話 『テン・ゴーカイジャー』を観た!


「変わっちまったな、この惑星ほしも、この惑星ほしの奴らも」


 ということで、『テン・ゴーカイジャー』を観ました。


 スーパー戦隊シリーズには、本編放映終了後に発売されるスーパー戦隊Vシネマというものがあるんです。

 で、十年前のこと。

 『海賊戦隊ゴーカイジャー』出演で再結集した『忍風戦隊ハリケンジャー』のキャストが、ハリケンジャー放映十周年を機になにかやろうということで製作にこぎつけたのが『忍風戦隊ハリケンジャー10YEARS AFTER』。

 内容は、ハリケンジャーの、なんと10年後を描いたもの。

 ちなみに先日、ユーチューブの東映さん公式チャンネルで無料公開してましたので、ありがたく視聴させていただきました。


 で、この『10YEARS AFTER』シリーズはその後、何作か作られていまして、『特捜戦隊デカレンジャー』と『炎陣戦隊ゴーオンジャー』の十年後があります。どちらも名作で、デカレン10YEARS AFTERなんか今までに3回くらいレンタルしてます。だったら買えよって話ですが。


 そして、去年、放映10周年ということで製作されたのがタイトルにある『テン・ゴーカイジャー』。

 10周年記念作品なんですが、正確には10YEARS AFTERのシリーズではないです。そもそもが劇場公開の作品ですからね。

 観に行くつもりでしたが、忙しくていけませんでした。気づいたら終わってた。


 とはいえ、そもそも10YEARS AFTERが生まれた切っ掛けが、『ゴーカイジャー』でのハリケンジャー・キャストの共演であったというのが、すごくえにしを感じます。


 『海賊戦隊ゴーカイジャー』に関しては、当エッセイの、こちらに簡単に書いています。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886848556/episodes/1177354054896023863


 あれから10年。正確には11年たちました。

 『海賊戦隊ゴーカイジャー』。11年前。すなわち東日本大震災の年に放映。


 あのころぼくは職場の厨房にいたんですが、かなり重い揺れが来て、半分ほどしか入っていなかった寸胴の中身が飛び出しそうになり、あわててコンロから床に動かした記憶があります。

 あのあと歩いて家に帰ったら、冷蔵庫が反対側の壁まで移動していたのには驚いたけど。


 ただ、問題はその3日後くらいでしょうか。──引っ越しだったんです。

 引っ越し手伝ってもらう約束していた友達に言われました。

「やるんですか?」

 やるよ、やらないわけにいかないじゃん!


 そんな、日本がめちゃくちゃな時期に放映された『海賊戦隊ゴーカイジャー』。当初はあれほどまでにレジェンド・ヒーロー、すなわち過去の戦隊キャストが出演する予定ではなかったと聞きます。

 が、復興支援、みんなを元気づけようという役者サイドからの流れや、過去作の監督、脚本家からの直接オファーも多数あり、ああいう形になったとか。



 で、それから10年後に作られた、10年後のゴーカイジャーの物語、『テン・ゴーカイジャー』。

 契約しているバンダイ・チャンネルでレンタル開始したので、初日にレンタルしました。ちなみにここでいうレンタルとは、有料視聴の事です。




 10年経って、それぞれ役者さんたちも成長しています。

 結構驚いたのはゴーカイピンク・アイム役の小池唯さんが綺麗になってたこと。当時はグラビア・アイドルの人という感じで、その後行方不明説も流れてましたが、普通にもどってきて、『テン・ゴーカイジャー』の宣伝映像にも多数出演されてました。


 そして、ちょっと贅肉ついた感じのハカセ。


 「鍛えてますから」とみせた腕の筋肉が半端なかったガイ。


 眼帯つけてるけど、相変わらずのマーベラス。


 でも、やっぱり注目はゴーカイブルー、ジョー・ギブケンこと山田裕貴。

 ゴーカイジャーのあとに『電人ザボーガー』とかに出ていて、こいつ大丈夫か?というぼくの予想を良い方向に裏切り、いまや名優への階段をあがっている山田くん。

 先日母も「なんか若手の俳優で、ナレーションしていた語り口がほんと良かったのよ。山田……裕?」と語っていて、何も知らない人にまで評価されほどになった山田くんが、久しぶりのジョー・ギブケン。

 そして、放ったセリフが、見事なまでの棒読み!

 すげー、過去の棒読み演技を、キャラということに昇華させている(笑)

 この演技を超えられるのは、特撮界では『仮面ライダー鎧武』の小林豊氏の「サッカー下手な演技」くらいしかねえ。



(簡単に説明しますと、『仮面ライダー鎧武』のバロン役小林豊氏は異様に運動神経が悪く、6歩あるいて2度足を挫くほど。彼の劇中のでサッカーのシーンでの下手な演技が、凄いと伝説を作っています)



 話もどして、ふたたび山田裕貴。

 アクションがすげー上手かった! すっかり忘れてたけど。



 そして、すっかり女っぽくなってたゴーカイ・イエロー、ルカ役の市道真央さん。最近はM・A・О名義で声優で大活躍されているそうですね。そのせいか以前より表現力が格段に上がってる気がする。


 また、ゲストでは、『仮面ライダー鎧武』の吉田メタルさんとか、『仮面ライダーフォーゼ』の坂田梨香子さんとかでてますが、中でもスーパー戦隊親善大使の松本寛也さん出演が嬉しい。そして、死んだはずのバスコ、いや細貝さんもいます。



 本編の内容も、いつものごとくド派手で面白かった。

 とくに、マーベラスとアイムがゴーカイ・チェンジして、パトレン一号とルパンレッドになるシーンはカッコいい。

 だいたいマーベラスなんて、パトレン一号の圭一郎と真反対の性格だし。そして、アイムの「永遠にアデュー、ですわ」とか、上手い。



 そうか、あれから十年、いや十一年経つんですね。




 ということで、私事ですが、また引っ越しました……。

 埼玉から東京へ。



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