第186話 ぼくの1億どこいった?
ちょっと前になります。
近所の書店で、松岡圭祐さんの『小説家になって億を稼ごう』を見つけました。だれかがどこかで「いいね」みたいなことを書いていたので、よく行く書店にあったら買おうと思い、足を運んだら、ふつーに売っていたのでそのまま買ったんです。
内容はというと、題名通り。小説家になって、一億円の年収を得ようよ!というもの。
この著書には、小説の書き方から、デビューの仕方とか、一冊目が売れなかった場合の対処法とかが書いてあってすごく面白そうなんですが、ちゃんと読んでません。とりあえず小説の書き方のところだけ読みました。
創作法は人それぞれあって、松岡さんのやり方はこうです。
芸能人の写真を選び、それをつかってキャラクターの履歴書を作ります。顔写真とキャラ名、簡単なプロフィールが印刷されたプリントアウトを壁に貼り、ドラマが思いつくまで想像を働かせる。
そして、物語が最初から最後まで出来上がるまで、絶対にメモは取らない。
へえ、そんな方法が……と思い実践してみました。
が、プリントが大変なんで、とりあえず芸能人の写真だけ6枚(正確には一人だけ名も知らないコスプレイヤーですが)コンビニでプリンとして、壁に貼ってみました。
松岡さんの話だと、そのうちキャラクター同士が絡み始めるというのですが、ぼくの場合はなかなか動かなかったですねー。
ちなみに、芸能人の写真入り履歴書を作る他の作家さんでは、誉田哲也さんが有名です。
たとえば、『ストロベリーナイト』では、姫川警部補は松嶋菜々子さんで、井岡刑事は生瀬勝久さんをモデルにしていたそうです。
井岡刑事に関しては、ドラマ版でも実物の生瀬さんが演じておられて、ドラマで井岡刑事役の生瀬さんを見たときは、まさに「本物きたー!」と興奮した記憶があります。
また、カクヨム内でも、脳内キャスティングとして、じっさいの俳優さんをキャラクターとして書くやり方を実践している人を何人か知ってます。
が、ぼくはこのやり方、すなわち「当て書き」は、ほとんどやりません。実在の人物をイメージしてというのは、ほとんどやらないんです。
なんかイメージが固定してしまうようで、嫌ってたんです。
でも、『ときめき☆ハルマゲドン』のヒチコックとかは、そのイメージの半分くらいはデビュー当時の平手友梨奈さんから持ってきて、残り半分は自分の想像でしたから、決して無理な方法とも思いませんでした。
それどころか、半分くらい実在の人物というのは、キャラクターを作るのには有効かもしれないと最近は考えています。
ということで、お気に入りの芸能人をキャスティングしました。いやー、これはこれで楽しい。ネットで、「お、いいね」と思える写真を拾ってきてプリント。
良く見える場所に貼って、並べておきました。
これは、つぎにプロットを作る予定の「異世界転生物」用のキャストになります。異世界転生といっても、大してガチな転生物でもないので、なんちゃってファンタジーになると思ってください。
ここで、そのキャストを紹介します。もちろん、ご本人の承諾はとっていません。ぼくの勝手な、脳内のキャスティグです。
①瀬戸康史
瀬戸くん、カッコいいですよねー。
た・だ・し!
『鎌倉殿の十三人』とか『ルパンの娘』とかの瀬戸くんの写真ではありません。もっと若いころ、『仮面ライダーキバ』の
ちなみに、紅渡は、主役です。すなわち、瀬戸くんは、『仮面ライダーキバ』で、仮面ライダーキバを演じてました。彼が仮面ライダーだったって、知らない人、もしかしたらいるかもしれないですね。
➁中村優一
中村優一って言われて、すぐ、「ああ桜井優斗ね!」って分かる人は『仮面ライダー電王』ファンですね。グーグルでも、中村って入れて優一は出てこないのに、桜井って入れると優斗って出てきます。すなわち、『仮面ライダー電王』の二号ライダー、仮面ライダーゼロノスです。
主人公のライバル役を探して画像を選んだんですが、ライバルの立ち位置にはなりませんでした。
➂片桐仁
片桐仁さんです。この方は『宇宙犬作戦』のモジャットが良かったです。あとは『仮面ライダーW』のコックローチ・ドーパント(笑) 強かった!
④市川実日子
いかん、女子! と思ってキャスティングしたのが、市川実日子さん。映画『シンゴジラ』も良かったですけど、ぼくはドラマ『アンナチュラル』の市川さんが好きでした。
➄杉咲花
いやー、ヒロイン忘れてた。そして苦労しました。どうにもイメージ湧かなくて。でも、ふと見つけた杉咲花さんの画像が、めちゃくちゃ可愛いんですよ。この人に決定。
あと一人、名前も知らないコスプレイヤーさんがいるんですが、この人もキャストに加わってます。が、基本は上の五人になると思います。
で、この五人の写真を貼って、二週間くらい眺めていたんですが、なにも思い浮かびませんでした。うーん、ぼくにはこの手法、効果なしか……と諦めたあたりで、ふいにキャストたちが動き出したんです。
最初に動き出したのは、中村優一さん。彼を王子もしくは王様にして、小劇団の座長のノリで、「やっちまおうよ、なんとかなるさ」なキャラに設定。
そこにおつきの魔術師役で片桐仁さん。
魔術師役ですが、細かい立ち位置が決まっていません。役作りは、彼をキャスティングした段階で完璧なんですが。
さら進んで、市川実日子さんを神聖教会の巫女。
聖女役です。役名は、イシュタデリア・イシュタリシア・イシュタリシス・ローゼン。長いので、通称イシコかイシコロが使われると思います。
聖女なんですが、ローゼン家は破壊神の血を引いています。すぐ物を壊すキャラで、作中では「破壊王」の称号を得る予定です。←すでにキャラが立っているな。
本作、すでにシリアス路線には復帰できない様子。悪いのは市川実日子さんということにしておきます。
主人公の瀬戸くんは、中身おっさんの転生者。おっさんは現世では売れない劇団員でした。
ヒロインとしてキャスティングした杉咲花さんは、鍛冶屋で、王女様で、戦略家の予定です。それどんなキャラや?と自分でも思いますが、だいじょうぶ! 杉咲花さんならなんとかしてくれます!。
松岡圭祐さんは、中心人物七人に、脇役五人を加えた十二人の写真つき履歴書を用意すべしと書かれてましたが、まだ脇役五人は決まってません。が、中心人物が案外綺麗に嵌ったので、あと五人も決めたいところですね。
この五人は主に敵役になると思います。一応主人公のライバル役としては松坂桃李さんを考えていますが、いい写真がない……。松坂桃李ではなく、志葉丈留で検索するか。
というような感じで、キャラクターを作り、エピソードや設定もそれに合わせ、プロットもちょこちょこ考えています。が、どたばたしているうちに、肝心の『小説家になって億を稼ごう』の本がどっか行っちゃいまして、それにつれて、追加キャストの画像探しがストップしてしまいした。
松岡圭祐さんによると、とにかく細かいことをノートに書いたりするな、メモも駄目ということだったんですが、確かにその通りかも知れませんね。設定やら名称やらを書くと、そこで創造が細かい方に走ってしまって、全体の面白さがあやふやになっていきます。
そして、敵役五人を早くキャスティングしないと。
アイディアがつまってきて、早く先に進みたいんですが、あの本、いったいどこに行っちゃったんだろうなー。
早く探さないと。ぼくの一億円ー!
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