第183話 カクヨムコン、楽しんでますか?


 コンテスト真っ最中ですね。一年に一度のカクヨムのお祭り、みなさん楽しんでおられますでしょうか。

 ぼくは今年は参加していないので、悠々自適。面白そうな作品をちょろっと読んだりしてます。


 さて、このエッセイの更新も久しぶりですね。ちょっと小説の文章について気づいたことがあり、そのことについて語ろうとしたのですが、どうにもうまくまとめられなくて、このエッセイ自体の更新がとどこおってしまいました。

 まあ、小説の文章についての気づきは、またの機会に。



 それはそれとして、今現在ぼくは新しい長編を書いています。いま三万文字くらいでしょうか。まえにちょっと語っていた地球侵略物のSFです。

 いやー、SFってやっぱ大変ですね。

 いま、異星人の惑星が地球の衛星軌道にのってくる辺りを書いているんですが、大変です。その惑星の距離がなんと30万キロという設定。

 月と地球の距離が38万キロなんで、月よりも近いことになります。


 この38万キロという距離なんですが、アポロ宇宙船で4日間かかるらしいです。

 また、日本とアメリカの距離が概算で1万キロ。月までが38万キロ。これだと感覚がつかめないので、『カーニヴァル・エンジン戦記』で紹介した方法で、単位をキロメートルから円に換算します。


 アメリカまでが1万円とすると、月までが38万円。それが、月までの距離です。

 ちなみにこの計算方法だと、太陽までが1億5千万円くらいです。


 で、それくらい遠くにある月。ですが、太陽系の衛星としては、惑星に対するサイズが破格の大きさです。なんと地球の四分の一の直径。めちゃくちゃ大きいです。そのせいか、38万キロ離れていても、地球に影響を与えます。

 潮の満ち引きですね。

 地球の海は毎日二回、月の重力の影響で満ち引きします。


 あれ? でもなんで、二回?

 潮の満ち引きは地球が自転しているから起きるんですが、一回の自転でなぜ二回なのでしょう?


 これは、月の引力で引っ張られて盛り上がるのが、月にもっとも近い海面と、月からもっとも遠い海面の二カ所あるからなんです。

 つまり、月の引力で、地球の裏側の海面も盛り上がるんですよ! これ知ってました?

 その力にはちゃんと名前がります。「潮汐力」といいます。


 重力は、距離の二乗に反比例します。つまり、距離が離れると弱くなる。


 地球の三点。月に一番近い点と、月から一番遠い点、そしてもうひとつ、その中間の地球の中心では、月からの重力がそれぞれちがいます。


 一番近い点>地球の中心>一番遠い点


 このとき、「地球の中心>一番遠い点」では、ふたつの引力が相殺しあって、それが斥力になります。逆方向の力になるんです。

 つまり。

 ←──>←

 なので、相殺すると……。

   0>→

 二つの引力が、強さに差があるため、逆方向に引っ張る力であるかのように見えてきます。そして、事実逆方向に引っ張られるのです。


 これが潮汐力です。地球はいつも、月の重力によって左右に引っ張られ続けているんですね。



 ということで、書いているSFでも、異星人の惑星が急接近してこの潮汐力で地球に地震が来る、ただし津波は来ないという展開を考えてました。あと、同じく潮汐力の影響で自転速度が落ちて1日の長さが変わってしまうとか。


 いやこれ、侵略の前に大パニックだなぁと思いつつ、書き始めてから大変なことに気づきました。


 異星人の惑星が地球の衛星軌道に乗ってきたら、つーか二連星になったら、……蝕が起きるんじゃねえか?

 つまり、太陽の光が遮られ、何日間も夜がくるんじゃあ……。


 そうなると、地球の気温はどんどん下降していくかもしれない。また自転速度が落ちたら、昼夜の気温差も激しくなるはずだし。

 こりゃあ、異星人の攻撃を待たずに人類滅亡しそうです。


 とまあ、そんな感じでSFを楽しんでいます。



 と、同時に異世界転生物みたいな新作のアイディアも練っています。


 まあ、こっちはまだまだアイディア段階で、とくに語ることもないのですが、物語の立ち位置としては、『ときめき☆ハルマゲドン』の異世界バージョンみたいな感じにしようと思ってます。

 『とき☆ハゲ』は、面白いんだけど流用ネタが多すぎて、あれを書籍化は難しいと思うんです。ぼく自身もかなり楽しんじゃってますしね。そこを少しマイルドにして、よそ行きの体裁を整え、ちゃんと出版物として許容範囲内の内容にしようと考えてます。

 まあ、どうなるか分かりませんけど。

 あ、誤解のないように書きますが、『とき☆ハゲ』のリライトではありません。ちゃんと新作の別のお話です。



 ともあれ、いまは地球侵略物のSFを書いてます。


 目標10万文字。ただし、カクヨムでの公開は未定です。しかも、内容的にどこに売り込んでいいのかとか、想定読者は誰かとか、まったく考えてません。


 でも、書いてます。いまこれが、自分にとって必要なことだと思うから。

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