第145話 徒然なるままに
なんでしょう。カクヨムコン、すでに終わった感が半端ない雲江斬太です。
いえ、でも大丈夫です。いま読んでいる作品は、きちんとレビューまで書きます。が、新規作品に手を出すことはないかもしれません。
で、すっかり新しい小説書きたい病を発症してしまったわけです。
現在プロットを作っているのが、2作。『つばさ文庫用新作』と『ときめき☆ハルマゲドン』第5章。『とき☆ハゲ』の方が進んでいます。
第5章はお江戸編なんですが、先日時代考証のために、我が家にあるディアゴスティーニの『週刊江戸』に使える資料がないか漁って、半日ついやしてしまいました。
本文中で使うとしても、1行か2行程度の描写になるだろう記事が載った巻を全部ピッアップして積んであります。
そんなんネットで調べれば、という人もいるでしょうが、やはり書籍としての資料は頼りになります。
ピンポイントで調べなければならないことももちろんあるのですが、大まかに調べることによってアイディアが広がる場合もありますから、そこは手を抜きたくない。
で、今回の『お江戸』編。案外プロットが難しいです。
にしても、ヒチコック。彼女はどうもぼくに難しい話を要求してくるキャラクターのようです。『とき☆ハゲ』第1章の「あたしにその手を汚せというのか」なんて、本来ぼくは書かないような話ですよね。泣きながら動物殺すとか、そんな話普段のぼくなら絶対書かないし。
今回もちょっと難しいシチュエーションを要求させられています。が、それを経ないと、ヒチコックは〇〇〇に成れない……。難儀やなあ。
さて、カクヨム公式の発表により、フィルムアート社が公式連載に参加したようですね。フィルムアート社は、なにやらシナリオ術みたいなことを解説した書籍をたくさん出版している会社のようです。
ハリウッド式のシナリオ術は、さいきん有名ですね。公式連載も始まり、ぼくもフォローしました。作中で紹介された書籍を購入して、「役に立ちました!」と感涙に言葉を震わせているユーザーの方もいらっしゃるようです。
ただ、ぼく自身は、読んでみてちょっとうんざりしました。そんなこと既に知っているよ、とか不遜なことを言う気はないのですが、たしかにシナリオ術の解説書を読むと、その内容に納得し、ああそういうことかと、心にすとんと落ちるような気がします。
が、その意味を理解できたとしても、それを応用できるようになるまでが、実は超ーーー長い。分かった気になっても、使えるようになるにはかなりの努力が必要です。これはちょうど、剣術の
公式連載でもシナリオ術の書籍でも「型」という字を使っていますが、剣術では
よく形稽古では、「理合」という言葉を使う人がいます。理合とは、理屈、理論という意味です。が、武術の形は、実は理合なんてものを語ってはいません。
「これこれこういう理屈で、斬ってきた敵を倒すことが出来るのだ」
なーんてことは、形は実は微塵も語ってはいないのです。
ここを勘違いすると、「上段から真っ直ぐ斬ってきた敵には、こうすれば勝てるんですね!」というおかしな理屈が生まれてしまいます。
だとすると、形は、すべての敵の攻撃パターンを網羅しているのでしょうか? そんなことはありません。
武術の形は、あるべき理想形を形から入って外側から教えようとしています。すなわち、その形を覚えて、どういう理屈で敵に勝つのか?なんてことを理解しても、自分の身は守れません。自分は微塵も強くならないのです。
形稽古は単なるスタートラインでしかないからです。
ハリウッド式シナリオ術も然りです。
その教えを読んで、なるほど!と思っても、それで面白い話を書くことはできません。なぜなら、そこはスタートラインでしかないからです。
「書は学の門なり」
シナリオ術も、単なる門です。読破しても、それは入門しただけのことです。小学校に入学したからといって、それで漢字や九九が全部覚えられたわけではありません。実は全部、自分でやらなきゃらならないのです。そこを勘違いしている人、大勢いるのではないでしょうか。
だから、宮本武蔵の『
「よくよく鍛錬せよ」と。
と、カクヨム公式とフィルムアート社を批判してますが、ぼくは連載はちゃんと読んでます。
さて、もうひとつの公式発表。
「電撃新文芸2周年記念コンテスト」なるものが始まるらしいですね。
面白そうですが、みなさん出すのでしょうか?
お題は、
「熱い師弟関係」
「能ある鷹は爪を隠す」
「スカッと爽快、勧善懲悪!」
「〇〇無双!!」
いやー、そんな都合よくお題にあった話はないなぁ。
まあ強いていうなら、「熱い師弟関係」は『とき☆ハゲ』の第1章から第3章、「スカッと爽快、勧善懲悪!」は第4章ですね。各章ごととか、駄目ですよね……。
と、ずるずると徒然話を書きましたが、ここらで終了とします。一応予定では、明日から九州。
朝早いんで、本日は早めに寝ます。
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