第122話 短篇とふたつのプロット
今回は、近況報告みたいな話です。
今月は仕事が忙しくて、なかなか小説を書いている時間が取れません。業務に専念しているうちに、いつの間にか日本は夏になっていたようですね。
が、現在、仕事の合間を縫って短編小説を執筆中。いま2万字超えてますが、これ短編になるのかな? ともあれ、書き終わり次第公開します。とくに読者を楽しませようとか、誰かに褒めてもらおうとか、そういうのは一切なしで、好きに書いてます。いま自分が書きたいもの、書きやすいもの、そんなことを模索しつつ。
また、プロットの作成も進んでいまして、『ピーチ+ワン』につきましては、大枠の筋は完成済みで、あとはもう一回あたまからプロットを清書してみて話を整理してみる段階に入っています。今回も『暴虐のケダモノ・アーマー』でやった、すべてをプロット記述する方法を使っています。そして、その清書の段階で、物語に面白さをのせる作業をする予定。そして、文体自体を、今回は見直してみようかと考えています。
最近思ったのですが、書き手には描写型と解説型がいて、ぼくは解説型だと思うんです。なので、そこに描写という要素を入れないといけないな、と。これについては、考えが整理ついたら解説するかもしれないです。
そして、もうひとつのプロット。
以前精神の安定を図るために書いていたファンタジー。一応お蔵入りになっていたのですが、物語の構造が、これ、そんなに悪くないんです。いや、もしかしたら、結構いいかも。
ということで、もう一度プロットを整理してみようと思っています。つーか、ちょっと整理しました。
前回、手慰みに書いていたときは、世界の歴史の動きと主人公たちがリンクしていたのです。つまり、ちょっと歴史小説っぽかったわけですね。そこを直して、物語の世界の歴史の動きを別ラインとし、そこに主人公たちのエピソードが挿入される形にしようと思ってます。
そして、これも、各エピソードに面白さを付け加えないとね。
以前にどこかで書いたかもしれないですが、物語のプロットと面白さは、別物です。つまり、良い肉が手に入っても、味付けしないとおいしい料理にはならないのと同じで、手に入れたプロットには、面白さをべつに与えないといけない。
具体的な例をあげるなら、『ときめき☆ハルマゲドン』の第四章で、ヒチコックとスナイパーのバトル。
物語上は、ヒチコックが普通に敵を倒せば成立するんでしょうが、それでは面白くない。
そこで、いろいろ面白くする要素が加えられています。
ひとつは、コヨーテの銃で、彼の教えに従って戦うところ。セリフもコヨーテが言った言葉をなぞったものが多いです。
また、伏線も普通に張られていて、第四章冒頭の「施設アイテム」とか「宿屋の裏の射撃場」とかが、それにあたりますね。
そして、なんといっても、姿の見えないスナイパーを追い詰めるバトル。完全に隠れた敵が高所から狙撃銃で狙ってくるところを、下から登りながら拳銃で挑む不利な戦い。たまりませんね、こういうの。
しかし、ヒチコックって、自分で書いていてなんなんですが、あいつ、絶対的に不利な戦いでも絶対に勝ちますね。というか、それ自体が面白さ、ですね。
なんか自画自賛っぽいので、この実例パート、削除しようかと思いましたが、まあいいか、と残しておきます。
最近はあまり時間がとれないので、コメント返信等遅れるかもしれませんが、ご容赦のほどを。
ちょっと近況ノートっぽい回になりました。
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