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シャルロットはそのままマシューの隣の11時の席に座った。
次にマリンが3時の席に座る。
その流れで、アネットが4時の席に座り、ニコラスは5時の席に座った。メテオラはニコラスの隣にある、ちょうど出入り口正面にあたる6時の席に座った。
十二個の椅子のうち、八人が座り、うち、7、8、9、10時の四つの席が空き席となった。
「よ、メテオラ、ニコラス、元気か?」
八重歯を出して笑いながらデボラが二人に声をかけた。相変わらず紫がかった瞳がとても綺麗だ。
「はい。僕は元気です。デボラくん」
「デボラくん。久しぶりだね」
二人はそれぞれデボラに挨拶を返す。すると2時の席に座っているアビーがぬっと顔を出してきて「……僕もいるよ」とおっとりとした表情でつぶやいた。アビーの水色がかった瞳もデボラに負けずに美しく輝いている。ただ、アビーにはもう一つ、避けては通れない特徴があった。それはアビーがモリー先生と同じ銀色の髪をしているということだ。
それは銀の民の特徴だった。アビーはモリー先生のように白い肌をしているわけではないが、髪は銀色だった。それはアビーが銀の民の混血児だったからだ。
しかし、現在の森において、そのことを気にする魔法使いはほとんどいない。メテオラは見慣れたその髪の色をモリー先生のときと同様に綺麗だなと思って眺めた。
そんなアビーに対するメテオラの感想はデボラと同じだ。二人はいつも一緒にいて、いつも一緒に悪さをする。
そんな本当の兄弟のようなコンビなのだ。
そんな二人と一緒の教室になったマリンには同情するけど、メテオラはデボラとアビーが大好きだった。その理由は、きっと二人がこの森で一番自由に暮らしているからだと思う。
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