レヴェリーヴァイス、高校生編ダイジェスト

女子高生『水無月ましろ』は、読書とヒーローが大好きなごく普通の高校生の女の子。

従姉妹で大親友の『柊こころ』等の沢山の友人や、新人教師となった歳の離れた幼馴染である『神崎優弥』などに囲まれて、平和で当たり前の日常を送っていた。


ある日、優弥が顧問を務める部活の唯一の部員であったましろは、彼が開発したスマホ型パワー増幅装置『スフィアライザー』に興味を示す。

そのましろの姿を見て複雑な表情を浮かべて説明する優弥だったが、そんな中、突如校内に謎の怪物が現れ、優弥は彼女にライザーを持って逃げるように促す。


言われるまま逃げるましろだったが優弥の足止めを振り切った怪物はましろの元へ追いつき、ライザーを渡すように彼女に呼びかけた。

迷いの果てそれを拒否したましろ、するとライザーは眩く輝き、ましろの姿を純白の姿へ変えた。


戦い方なんて全く知らないはずであるにも関わらず、直感のまま戦い、怪物を撃破したましろ。

驚く彼女の元にやってきた優弥は、彼の知る事の全てである怪物『キメラ』と異世界からの侵略国家『ガレア帝国』、そしてそれらを倒してこの世界を守る事が自らの使命である事をましろに話し、彼女は優弥の為に戦う変身ヒロイン『レヴェリーヴァイス』として彼と戦う覚悟を決めたのだった。


「私、やります!お兄ちゃんの代わりに正義のヒーロー!」



それからましろの戦いの日々が始まった。

次第に激しくなる戦いの中で徐々に親友の『こころ』、自称天才メカニックの『愛奈』、謎の妖精『エット』が仲間に加わり、秘密裏に存在し優弥同様異世界の侵略者の干渉を認識していた政府特務機関からの支援を受けるようになりながら、幾度となく魔物やキメラという刺客や、最悪な未来からやってきた自分の成れの果てとの戦いなど、様々な試練を乗り越えて、ましろは心身共に成長していった。


やがて訪れた第一の幹部との戦いでは追い詰められるも、彼女が会得したフォームチェンジを用いた激闘の末、勝利を勝ち取り、彼女達は束の間の平和を手に入れるのだった。



その数ヶ月後、高校二年生となったましろのクラスに、優弥へ恋するお嬢様『ルーシャ』が転校してくる。


「皆様はじめまして、わたくしはルーシャ。ユウヤを追ってここまでやってきましたの。不束者ですが、よろしくお願いしますわ。」


出会ったばかりの彼女とも絆を深めるましろだったが、敵の反応が長期間なかったことによる油断の結果、その肉体を第二の幹部『淫魔のリメア』に奪われてしまう。


そしてましろを救いたいという気持ちがルーシャを変え、彼女は第二の変身ヒロイン『レヴェリールフレ』となり、メアとの戦いの果てにましろを救うことに成功する。


その後、ルーシャの家のメイドの『神威』や元々敵同士であったガレアの幹部『アイヴィー』、異世界のエルフ『エリス』といった仲間が加わり、激化するガレア帝国との戦いを乗り越えたましろ達。

様々な力を身につけ、次々と現れる幹部達を倒して痕跡を辿りガレア帝国が潜伏している時空の歪みに辿り着いた彼女達は、最終決戦へと挑んだ。


仲間の力を借りてたどり着いた王の間には、皇子『シグナス』が待ち構えており、彼は度々ましろの前に現れては彼女を誘い、惑わせていた青年であった。

彼の目的は世界を手にすること、そして天使の血を引きながら女神の力を宿すましろを魔に堕とし、邪悪な存在として妃として迎えることであった。


「キミが僕に忠誠を誓うのならば、キミが願うだけの人間の命は助けるとしよう。どうだい。キミと僕で新しく世界を創り上げるんだ」


「貴方の理想になんて従えません。私の願いは変わらぬ明日を迎える事だからッ!」

 

優弥への愛を自覚して覚醒したレヴェリーヴァイスと、ドラゴンキメラへと変貌したシグナスの戦いは、激闘の末今まで得た力を代償にましろが勝利する。


その後、人間の姿へ戻ったシグナスが、力尽きて変身する力を失ったましろの元に立ち塞がるが、そこに優弥が駆けつけ、正真正銘最後の一騎打ちが始まる。


「神崎優弥…!!なんの力もない凡人の貴様が僕に勝てると?」


「試してみるか?王子様。せいぜいお姫様の前で恥をかかないようにな!」


死闘の果て、ただの人間と異界の皇子による世界、そして一人の少女を賭けた戦いは神崎優弥の一撃をもって勝敗がついたのであった。


皇子が敗れたことで、彼による洗脳を受けた者は目が覚め、それ以外の者も拘束されて、レヴェリーヴァイス達とガレア帝国との戦いは終焉となった。


その後、エリスとエットを中心とした異世界の協力者達は罪人とガレアの地を異次元に送り返す為に旅立ち、元ガレア王国の姫であるアイヴィーはこの地に残ってしまったガレアの民を纏める為に移住を決意する。


出会いと別れを繰り返したレヴェリーヴァイス達の戦いはこうしてましろたちが望んだ変わらぬ日常と、大きな変化の種を残して結末を迎えたのだった

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