ときめく心

尾形昭

第1話

「社長、パーソンの小林さんが来られました」

 かねて、人を派遣してもらうように依頼していたパーソンの小林氏が、働いてくれる人を連れて来てくれたのだった。

「いつもありがとうございます。この方が中野景子さんです」

「初めまして、こんな小さな会社ですが、良かったらお越しください」

「一週間後にお返事ください」

「2~3日後に、ご連絡をさしあげます」

 中野景子は、2010年7月11日から、イトウタックル(株)で経理事務をするようになった。

「中野さんちょっと紹介します。私が社長の池田、こちらが福間さん、こちらが川崎さん、こちらが土井垣君、それと吉岡さんです。まあ、仲良くやってください」

「中野景子と申します、今後とも、よろしくお願いします」

 景子は、歳が近そうな女性社員が居てくれて、とても嬉しかった。

中野(旧姓石川)景子は、1988年、18歳で平安京大学文学部に入学した、身長153センチ体重48キロと小柄でぽっちゃりとしていた。色は白くて、髪は黒く長く、紅い唇が印象的だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る