新文芸コンテストについて思うこと

 恐らく、私の小説は旧文芸なのだろうとは思う。いやあ、現在連載中の魔法少女ものはなるべくキャッチ―に書いたけど、設定があれでさ。うん。

 ともかく、電撃様が出した新文芸コンテスト。今電撃に足りないのはこれだ、って感じで売り出したものの、それでいいのか、と思ったりする。

 ぶっちゃけ、私は異世界ものとか、ネット小説系は一時的なブームで終わってしまうと考えている。これだけブームが続くのは驚きだけど、一体どれほどの人が読んだ小説の内容を覚えているだろうか。覚えておきたいと考えるだろうか。

 電撃文庫のいい点は時代や年代に関係のない最高傑作が集うことであって、時間が立てばたつほど味が出てきたりする。けれど、今の小説はどれほど味を出せるだろうか。その人のおんりーわんふぇいばりっとになれるだろうか。

 ま、作者がそんな作品を書けているとは一言も言ってないけどね!


 で、私が不満を持つのは読者選考なわけで、電撃さんはカクヨムとかのネット小説人気作品を取り上げたいのだなというのは分かるけれど、でも、カクヨムの評価を私は小なろ以上に信じていない。なんというか、評価してくれかたら評価しますねというのが横行し過ぎて、それで新文芸だの電撃の新しい風だの言うのは、ただ、電撃文庫の名前をクソにするだけになってしまわないだろうか。まあ、電撃さんがそれでいいんならいいんですが、私的に電撃さんは凄腕の編集者さんがいらっしゃるわけですし、もっと時間を使って良作を発掘してもいいのではと思いつつ、まあ、それほどの熱意を持てないのでしょう多分、みたいなお話です。

 ネット小説が悪いとは言わないのですが、なんというか、違うんですよ。なにかが。面白い作品は、隠れた良作はたくさんありますけどそれが評価されないのはおかしいですし、なんでこんな作品が?というのが電撃文庫さんと10年ともに歩んできた私は思わざるを得ないところもあります。

 でも、時代なんでしょうね。売れ残ってしまった『製造人間は頭が固い』を見ながら私は生きていくのが辛くなりました。

 多分、かつてならいいところまで行けた才能ある人も、このネット小説の流れに圧されて消え行ってしまうのでしょう。けれども、頑張って書いていったらいいことあるよと私はいい加減に言ってみるのです。


(ゆーとくが、作者、小説家でもなんでもないねんで)

(いや、文の下手さから分かってると思うよ。それと、別に何かを否定しているわけでもないので。ただ、世界の不満をぶつけたみたいな?)

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