[Broadcasting...]

@WSW

001 終末は一過性

[Broadcasting...]

 これはある種の気まぐれによるものだ。結果は期待されていない。そもそも十分な努力が為されていない。

 私は気づいてしまったのだ。もはや終末は過ぎ去ってしまったのだと。一過性のものであったと。

 死に損なった。取り残された。気づかれなかった。隠されたit。

 そのどれかが私だ。またはその全てが。

 ………無駄話はこれくらいにしておこう。

 この放送の目的は一つだ。

 孤独とは何かを知ること。

 底の見えない闇を探索するためのアプローチの一つ。

 『過程は結果と同等の重要性を有する』というどうでもいい事実を証明した私にとっては、解が導き出されないことはもはや問題ではない。その解を知りたくば、あなたが動き出すことでしかそれは

 この放送は毎週月曜日1600から2000まで行っている。できる限り全ての電波帯域にばら撒いているから、聞き取れないキャッチ出来ないなんてことはないはずだ。

 繰り返す。この放送は毎週月曜日1600から2000まで行っている。できる限り全ての――――[EOF]

[Log archived 5546:8:28:20:00:05]

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る