第3話 予想外の結末

 今朝の美幸は、ほんの少し寝坊した。9時から10時までに心療内科にいけばいい、美幸は時間を読んで間に合うと判断した。

 トマトサラダにベーコンエッグを作り、薬用の水を冷蔵庫からミネラルウォーターを出してコップに入れる。

 猫たちにもご飯をあげ、美幸は食べ始めた。

 ベーコンエッグが少ししょっぱいのはご愛嬌。美幸は朝と晩しかご飯を食べないので、朝食はしっかりとる。

 ご飯を食べる前に掃除機の充電をし、掃除機を掛けるんだけど、猫砂が吸い込まない。これは紙パックが満杯になっている証拠。でも、普通のゴミは吸い取るから、そのまま使う。

 掃除が終わった後、紙パックを外したら入り口にゴミが詰まっている。

 そんなことをしていたら、時間はあっという間に過ぎ、急いで洗濯機をかける。時間がないから私流のボタンを選択し、時間短縮を謀る。

 洗濯が終わったのが9時20分。急いで干して、仕度したけど、美幸は歩くので精一杯で、走ることもできない。

 必死で階段を降り、ちょこちょこ歩きのように歩く。

 車に乗って、出掛けるも、道が混んでいて、10時前に着きそうもない。

 信号で止まっている間にスマホで病院に掛けて、着くのが10時5分頃、と伝えると

『10時台は新患さんで一杯なので11時に来てください』

 と言われた瞬間信号が変わり、電話中エンジンを切っていたので、車にエンジンを掛けてもかからない。焦る美幸。後ろからはクラクション。ようやくシフトレバーに気付きパーキングで指導、パニック状態でした。

 少し行ったところでUターンし、食料品の買い物をする。野菜は高くて手が出ない。猫のしらすと最近、魚を食べていなかったので鮭を買う。美幸のお夕飯はお蕎麦なので、追いがつおつゆを買って隣ドラッグストアで制汗剤を買って帰宅。

 4階まで足元をふらつかせながら何とか部屋に戻り、買ってきたものを冷蔵庫にしまう。ソーセージは冷凍庫、猫たちが「なあなあ」(何か頂戴) のおねだりも可哀想だけど無視して、出掛ける足がもつれて早く歩けない。

 駐車場から病院まで歩くので足はヨロヨロになっていた。

 受付を済ませしばらく待っているとよばれて、美幸が診察室ぬ入った途端先生が、

「歩きにくそうだね」

 と言って来たので

「はい、歩きにくいです。左手もこれ以上曲がりません」

 美幸はよちよち歩きしかできない。早足も走ることもできなかった。

 と、言うと

「薬を変えましょう」

どあっさり。

「今飲んでる薬の副作用にあって、手足に出る人もいるので」

自殺願望のある美幸の薬選びに悩む先生。おもむろに

「美幸さんは糖尿病はありますか?」

 と聞くので、ありません、と答えると

「ではこちらの薬を出しましょう」

美幸は不安がてら

「薬の効き目は一緒ですか?」

「一緒です。ただ眠くなったり、手が震えるかもしれないけど」

 足の方は薬が変われば治るそうだ。

 薬も今までの頓服だと緑茶、コーラがNGだったけど、今度の薬は液体ではないので、緑茶、紅茶、烏龍茶が飲むことができるのはメチャクチャ嬉しかった。

 美幸はずっと歩けないのは、足の筋力が落ちたせいだと思っていたので安心したやら気が抜けたというか。段々足に力が入らなくて歩行が困難だったから、元に戻ると聞いて喜んだ。薬が抜けるまでは、よちよち歩きだけど元に戻るまでの我慢だ。

それまでは頑張って歩こう、と思った。

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