おまけ005 完結スキルを鍛える

●2018年12月31日(月)


 気付けば、今年最後の日になってしまいました。

 たくさん書けて、様々な方に読んでいただき、いい一年でした。

 ありがとうございます。


 私はもともと長編体質で、長い長いお話を書こうとする癖があります。長い作品を書く書き手の弱みは、完結させた作品の少なさではないかと常々思ってきました。


 物語を完結させるのは、物語を始めるのと同じかそれ以上に難しいものです。飛行機の操縦で、離陸と着陸が一番難しいと言われるのに似てるかもしれません。


 プロローグが離陸であれば、エピローグは着陸です。着陸するスキルは、何度も着陸してみて身につくものかと思います。


 物語創作もたぶん似たとこがあって、完結させるテクニックは、一作書き上げることでしか身につかないなと感じるところがあって、「完結数」が書き手のスキルを推し量るひとつの目安かなと思っています。


 別に他人様にどうのこうの言うつもりはないので、あくまでも、長編体質の自分に厳しくするための考えではありますが、私は長いのを書く執筆の体力はありすぎるほどあるタイプなので、大長編の中では何万字、何十万字と平気で書きます。


 今年一年でも、趣味とは言え200万字も書きました。けっこう書いたなと思います。がんばりましたね!


 しかし、「文字数」はそうでしょうけど、「完結数」ではどうでしょう。


 今年ね……完結か……


①オールハロウズイブの幸せの粉(完結)

②あの丘に桜が咲いたらキミと(完結)

③月下世界紀行5 世界の果て(完結)

④三都幻妖夜話 クリスマス番外編(完結)


 四作……? 四作かな? ……少な!!


 作品のフィナーレを書く技術には、書いていて感じるものとして、独特の何かがあります。そこにしかない何か。


 大長編だと何年かに一度しかオチを書きませんので、それでは完結スキルがあがらない。持ってても腕が落ちるじゃないかと思い、常に並行して短編や掌編を書いて、物語を無事に着陸させる経験を積むようにしています。


 それがひいては本体である大長編本編を着陸させるときの習作にもなると思っているからですが、大長編てやはり機体が重たいので、着陸も大変なような気がしています。気分の問題で、操縦桿の操作そのものは500字でも500万字でも同じかもしれないんですけどね。


 しかしやっぱり、読者様に長時間をかけて何十万字を読んでいただいた大長編を完結させるのは、重い責任を感じるものではあります。


 楽しい旅だったと思ってもらえるナイス・フライトを、さすがだねと言っていただけるソフト・ランディングで終えられたら最高ですね。またのご搭乗を心よりお待ちしております。


 来年はもうちょっと、「完結数」を増やせる一年にしたいなと思います。

あら、抱負? 大晦日らしいじゃなぁい?


 そんな記事で今年もお別れです。またすぐ元旦に更新してるんですけどね。


 皆様、よいお年を。来年もよろしくお願いいたします。

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