第47話 結婚式の準備!
婚礼家具はカットして足りない家具だけ買った。
僕は今いるアパートを引越し、僕の会社から近いマンションに引っ越した。ここにはちゃんと駐車場もある。
笹野さんは車で会社まで通うようだ。
権蔵、はこべさん、僕と笹野さんで住んでいる。
「なんかシェアハウスみたいだな」
笹野さんが笑いながら言った……。
僕達はその足で市役所に行き、住民票を移した。婚姻届を役所から何枚かをもらってきた。
僕達は1月16日に籍を入れるつもりだ。
まず名前を旧姓、生年月日は
今の住所は、住民票のある場所を記入するらしい。
次は父と母の名前だ。僕は父の欄に
「離婚している場合は離婚後の苗字を父母両方にに書くらしいですよ!離婚して父母の名字が別々になっている場合は、別々の名字だそうです! 」
「そうだな。でも
笹野さんの御両親に名前を書いてもらい、高梨
それを役所に提出した。
「笹野さん! 僕達これでやっと夫婦になれましたね! 」
「違う」
えっまさかここにきて、なにか失敗したかな?
権蔵が1回婚姻届無効にしたから問題があったとか?
「私はもう
そう言って、笹野さんは微笑む。
「そうでしたね! ははは。これからはなんと呼べばいいですか? 」
「
「はい! 蔵子さん」
僕がそう言うと、ふたりで笑いあった。
2人で家に帰ると、たくさんの資料が届いていた。
「結婚式の資料頼んでおいたぞ」
笹野さんがパンフレットを広げる。
「うわあ、この時代のここの世界はこんなに結婚式の種類があるんですね」
はこべさんが喜んでパンフを見ている。
挙式の形体は教会式・キリスト教式・神前式・仏前式・人前式があるようだ。
場所は、ホテル・専門式場・レストラン・ゲストハウス・ハウス・自宅・クルーズ(船上)・アトリウム・ガーデンなどがある。
「やはり神前式じゃな」
「
はこべさんと権蔵が睨み合っている。
「神前式にして、披露宴でウェディングドレスを着るのでいいだろ? ねっ蔵子さん」
僕は権蔵を睨んだ後、蔵子さんに微笑む。
「私はそれで構わないよ! 権太くんと結婚式ができるなら」
僕と蔵子さんは見つめ合う。
「あーもう! このバカップルが! 勝手にせい! 」
権蔵はやる気をなくしてその場に寝っ転がる。
「私はそれでいいと思います」
はこべさんは呆れているようだ。
僕達は神前式ができるホテルで結婚式を挙げることにした。
1回目の結婚式の打ち合わせが終わり、招待状を出す人を決めることにした。
「
僕はブツブツ言いながら招待客リストを作る。
「めぐ、
蔵子さん、片岡さんを呼ぶのか?
それはまずいんじゃ……
「片岡さんは、呼ばない方がいいよ! 」
「なんで?」
うーん。蔵子さんに逆恨みしてるからとは言えないしな。
「なんとなく……。」
「こないだのこと言われるのが嫌だからか?それなら権蔵に見せてもらったから気にしてない」
いや。違うんですよ!蔵子さん
「なんだ?他に理由があるのか? 」
「とにかく呼ぶのはやめておいた方がいいよ」
僕が必死に言うと、蔵子さんは困っている。
「片岡は悪いやつじゃ!お
「そんなことは分かってるよ。それでも友達なんだよ」
その日は僕達は気まずいまま過ごしたのだった。
~翌日~
「って言うんですよ! どうしたら説得できると思いますか?」
僕は目の前の人に相談していた。
「普通それを僕に相談します? 」
呆れてため息をついているのは今猿さんだ。
普通恋敵だった人に相談しないか。
「でも片岡あやめの本性を知ってるのは
僕は今猿さんの顔を見つめながら言った。
「変に呼ばないとそれはそれで恨まれるんじゃないか?」
溜息をつきながらでも相談にのってくれる今猿さんはいい人だな。
「確かに……!でも結婚式をぶち壊すんじゃないかと不安です」
「ありすは全部わかった上で呼びたいんだろ?呼んだらいいじゃないか。僕も結婚式で目を光らせておくから」
今猿さんは頭が良いし、信用できるな。
「そうしてみます! 今猿さんがいるなら安心ですね! 」
「こないだのが最後のお節介だと思ったのに。これからも色々頼まれそうだな」
今猿さんはそう言いながらも笑ってる。
自宅へ帰り、片岡あやめを招待していいことを蔵子さんに伝えた。
「私も意固地になりすぎた。ごめん。今日はバレンタインだからチョコケーキを作った」
僕は皿に出されたケーキを1口食べた。
「おいしいよ! いや。僕も蔵子さんの気持ちを考えずにごめん」
僕達は仲直りし、招待状を送った。
こうして数ヶ月が経ちいよいよ僕達の結婚式当日がやってきた。
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