第20話 青柳翔
すると、明日の午後なら空いてるらしい。
~翌日~
青柳翔くんの会社に来てみたらビルでかっ!
何階建てだよ!40階以上はあるぞ!
「うわあー大きいのう!
「うるさいやい。行くぞ」
僕は入口を通って受け付けに向かった。
「あの……今日青柳翔社長と会う約束をしている橘と申します!」
うわあーなんか緊張するなあ。
「はい。本日14時から予約されてる
ずっしりとしているすごいハイテクっぽいカードを渡された。
「ではそちらのエレベーターにカードをかざしてください」
僕がカードをかざすとエレベーターが開いた。僕はエレベーターに乗った。
すると何階か押さないのに勝手に動いた。
そして1秒ぐらいで止まり、エレベーターが開いた。
すると目の前に『社長室』と書いてあった。
僕が社長室のドアをノックしようとしたがその前にドアが開いた。
「やあ。いらっしゃい。橘くんだっけ?」
青柳翔くんは僕のことを覚えてないようだ。
「青柳くん。どうも……小清水健一からの紹介で来た橘権太です」
僕は緊張して思わず敬語になってしまった。
「僕が異世界人ということは知ってるね」
「はい」
「君も異世界人と人魂様に聞いたが……? 」
青柳くんも健一が人魂様と知っているようだ。
「違います! 僕は異世界人の守護霊がいるだけです」
「そうなのか……人魂様が異世界人のが友達にしやすいって言ってたからな。守護霊は高校の時から取り
「いやちょうど1年ぐらいです」
僕は月日を数えながら言った。
「そっか。普通に友達になっただけか」
「高校時代に蔵子さんが脅迫されていました。心当たりは? 」
僕はいよいよ本題を切り出す。
「小栗先輩が怪しいヤツをみたって騒いでたな。背が中ぐらいって言ってたから俺じゃないぜ」
僕は『小栗部長が見たやつは背は中ぐらい』をメモした。
「
「今もハーレム状態で俺はモテモテだが
異世界人でも口説き落とせない蔵子さんはすごいな。
「今はどう思ってるんですか……? 」
「諦めたよ。転生する前は顔と才能と運動能力がよければ誰からもモテると思ったがそれは違うと思い知らされたよ。好きな人と必ず結ばれますようにと願えばよかったな」
モテモテでこんなお金持ちなら幸せだと思ったけど青柳くんも悩みがあるんだなあ。
「なあ、そっちの守護霊の人の世界の話を聞かせてくれないかな? 」
「なんでじゃ?」
「なんでか?と言ってます」
僕が権蔵の言葉を青柳くんに伝えた。
「異世界人仲間だからさ。ただの好奇心だよ。俺から話しをしようか」
「仲間か! いいのう。ぜひ聞かせて欲しいのじゃ! 」
「いいみたいです。ぜひ聞かせてください! 」
僕も興味津々だった。
「俺がいた異世界はここでいう機械の発展がすごくてな。人間も改造して病などない世界だった。でもなんでも揃って不自由しないから結婚しない人が劇的に増えたんだ。この世界みたいに『
なんだか異世界人も大変なんだな。
「ワシの世界は逆にこの世界とは違い『
僕は権蔵の言葉を青柳くんに話した。
権蔵……子供がいたのか?
何でそんな大事なことを忘れていたのか……
しかし、
異世界人に会えるとは嬉しいな。今度
「すごい! すごいです! カッコイイ! 青柳くん」
僕はラノベが大好きなので思わず青柳くんを褒めていた。
「そうか? 橘くんには特別にうちの商品を見せてあげよう」
青柳くんは褒められて気分を良くしたようだ。
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