自分史上最高傑作!のはずの長編、その問題点の考察からはじまり、新たに「読者に受けるはずの」物語を作ろうとしてみて、プロット段階でふと気づく。
「これ、面白いか?」
そう自問自答した作者の選択と、さらなる試行錯誤の過程は、それ自体が読み物として面白い(ので、詳細は伏せておく)。
でも、これだけは言わせてください。
「私も、おんなじこと(俺ガチャ)してます!」って。
プロットを捨てる苦しみ、アイデアに駆動される心地よさ、思い切ってジャンルを変えてみるくだり……。読みながら何度もうなずいていました。
物語を産むのは苦しく、思いがけず楽しい。
行き詰まった作者さんにも、そうでない人にもおすすめ。